吉田小新校舎図書室の創立140周年を記念した壁画が29、30日で最後の仕上げ、壁画家松井エイコさんが立ち会い、作業を児童にも公開 (2013.8.29)

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燕市立吉田小学校(海藤英紀校長)の新校舎図書室に創立140周年を記念して設置される壁画の最後の仕上げが29、30の2日間、行われている。原画を描いた壁画家、松井エイコさんが立ち会い、作業のようすは児童にも公開している。

29、30日と燕市立吉田小学校図書室で創立140周年記念の壁画の最後の仕上げ、原画を描いた壁画家、松井エイコさんが立ち会い、作業のようすは児童にも公開
29、30日と燕市立吉田小学校図書室で創立140周年記念の壁画の最後の仕上げ、原画を描いた壁画家、松井エイコさんが立ち会い、作業のようすは児童にも公開

29日は同校の2学期の始業式で、松井さんは児童の前であいさつした。「どんなふうに作っているのかを知ってほしくて」と、松井さんはこれまでの制作のプロセスを説明。壁画に描かれた4人は「吉田小学校にいるみんなが一人ひとり輝いてほしい、そして幸せになってほしい、そんな気持ちを込めて絵をつくっていきました」と述べ、「壁に張ってできあがっていくところみんなから見てもらえて、とてもうれしい」と言い、作業の見学を歓迎した。

2学期の始業式で壁画について話す松井さん
2学期の始業式で壁画について話す松井さん

松井さんは1957年東京生まれで、武蔵野美術大学油絵科を卒業。公共施設を中心に、これまで約140点にのぼる壁画を手掛けている。3年前の燕市内での講演、さらに昨年6月の吉田小創立140周年記念の講演会でも講師を務めたのがきっかけで、同校創立140周年記念事業実行委員会(霜鳥徳弘実行委員長)が松井さんに壁画制作を依頼した。

打ち合わせながら作業を進める松井さんとモザイキストの薄井さん
打ち合わせながら作業を進める松井さんとモザイキストの薄井さん

県内では、1990年ころに新潟市・中之口西小学校、長岡市・与板中学校の2カ所で彩色画の壁画を制作しているが、今回はガラスモザイク。制作は20年以上の付き合いになる造形工房mosaica=神奈川県横浜市=の主匠、薄井政俊さんと取り組んだ。作品のタイトルは「一人ひとりの輝きを」。

松井さんの原画の部分
松井さんの原画の部分

図書室には、本来の壁の前に緩やかに弧を描く木製の壁を設置し、それがカンバス。高さ2.8メートル、横12.2メートルと巨大で、その壁を水平に3分割し、上下はふじ色の1色のタイルを張り、実質的な作品はその間の幅1メートル×12.2メートルの部分。同校での取り付け作業は10日前の19日から始め、これまでに上下の部分のタイルを張り、29、30の2日間で一気に真ん中の作品の部分を完成させる。

ふじ色の部分は、約2センチ四方の均質な色と形のタイルなので、建築物に使われているものと同じイメージだが、作品部分のタイルはまったく異なる。四角形が基本だが、正方形だけでなく長方形もあり、表面に凹凸や金属を溶かし込んだ模様のあるものも。松井さんが原画で切り絵で表現した色が、ガラスモザイクの多様な色や形で再構成され、原画にはなかった“部分”での表現が作品に深みを加える。

場で児童の質問に答える松井さん
現場で児童の質問に答える松井さん

松井さんが最も大切にしているのが、線。薄井さんのアトリエでは床に置いて制作したが、壁に張るとあらためて気付くことがあり、その場でタイルを切って修正を加えていた。

午前10時過ぎから6年生はクラスごとに見学したが、先生も児童も「すごーい!」、「きれい!」と想像を超えた芸術性やスケールの大きさに声を上げて驚き、目を輝かせて見入っていた。

図書室での作業のようす
図書室での作業のようす

松井さんは子どもたちの質問に答え、壁画に使われたタイルの数は計算すると少なくとも約3万枚。作品を見てどう思ってほしいかという質問には、「この壁画を見た人が、きれいだなとか、幸せな気持ちだなと感じて見てほしい」、「絵の中の4人が何をしているんだろうかと想像して見てもらえたらうれしい」と話していた。


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