【小耳聞き耳】わくわくの科学の祭典 (2013.9.8)

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10月の燕三条工場の祭典は着々と準備が進んでいるが、それとはまったく関係のない話で7、8の2日間、燕市吉田産業会館で開かれている青少年のための科学の祭典燕・弥彦大会。一言で言えば、子ども向けの科学をテーマにしたワークショップ。基本、理科系なこともあるが、子どものころ、科学にわくわくした懐かしい気持ちを思い起こさせてくれる。その楽しさが少しでも伝われたばとダイジェスト的に書いてみる。

まずは、「電子顕微鏡で見てみよう」(燕・弥彦科学教育センター)。髪の毛やアゲハチョウの羽といった試料を電子顕微鏡で観察する。画像はパソコンで取り込み、プロジェクターで映した。

 「電子顕微鏡で見てみよう」(燕・弥彦科学教育センター)
電子顕微鏡で見てみよう」(燕・弥彦科学教育センター)

チョウの羽の鱗粉(りんぷん)1枚1枚が見えるどころか、さらに1枚の鱗粉に細い縦の線が規則正しく並んでいるところまで見え、おとなも「おーっ!」と声を上げて見入っていた。

化石作り」(燕・弥彦科学教育センター)は、アンモナイトと三葉虫の2種類の型を用意し、それぞれに2種類の液をまぜた接着剤を流し込む。約20分で固まったら、型からはずし、サインペンで着色したらできあがり。シンプルな体験だが人気は高かった。

「化石作り」(燕・弥彦科学教育センター)
化石作り」(燕・弥彦科学教育センター)

ペーパークロマトグラフィー」(燕・弥彦科学教育センター)は、ろ紙を使って物質を分離、精製する技法を利用。ろ紙は高いのでコーヒーフィルターの紙で代用し、そこに水彩ペンで絵を描き、スポイトで水滴を垂らす。

「ペーパークロマトグラフィー」(燕・弥彦科学教育センター
ペーパークロマトグラフィー」(燕・弥彦科学教育センター

水滴が放射状に広がりながら紙に染み込み、水彩も水分と一緒に放射状に広がって花のような模様を描く。予想しないようなカラフルなデザインが生まれ、女の子に人気だった。

科学の体験!〜 色で調べる酸・アルカリ〜」(環境衛生研究所)は、水、サイダー、レモン、石けんなどをリトマス試験紙につけて色の変化で酸性、アルカリ性を調べた。大きなボトルに入れた試験液が、少し酸性やアルカリ性に変わるだけで一気に色が変わるようすに子どもたちは手品を見るように驚いていた。

「科学の体験!〜 色で調べる酸・アルカリ〜」(環境衛生研究所)
科学の体験!〜 色で調べる酸・アルカリ〜」(環境衛生研究所)

エアロケットを飛ばそう」(NPO法人星空ファクトリ)は紙や発泡スチロールで作るロケット。ロケットを飛ばすための動力は空気圧で、傘を入れるようなビニール袋を発射台に取り付け、ビニール袋に空気を入れてからロケットを取り付け、ビニール袋をつぶすとロケットが飛び出すというからくり。子どもたちは完成したばかりのロケットをカウントダウンとともに試験発射させ、勢い良くロケットが飛び出すと子どもたびはご機嫌だった。

「エアロケットを飛ばそう」(NPO法人星空ファクトリ)
エアロケットを飛ばそう」(NPO法人星空ファクトリ)

ペットボトル顕微鏡」(児童館児童クラブ工作大好きチーム)は、ペットボトルの上の部分だけ切って使い、キャップに直径2ミリのガラス玉を埋め込むだけで、倍率200倍の顕微鏡になる。キャップを回してピントを合わせることもでき、キャップの下に置いた試料を観察できる。ただ同然の材料にもかかわらず、タマネギの細胞まで見ることができ、親子ともに驚いていた。

「ペットボトル顕微鏡」(児童館児童クラブ工作大好きチーム)
ペットボトル顕微鏡」(児童館児童クラブ工作大好きチーム)

パタパタちょう」(清水成三さん)は、紙で作ったチョウを紙の台紙にくっつける。チョウの羽の裏に、2、3ミリの幅のストライプでN極とS極が交互に入れ替わった板状の磁石をチョウの羽の下側に張り付ける。台紙の下で同じ磁石を左右に動かすと、羽がくっついたり離れたりして、生きたチョウのようにリアルに羽がぱたぱたと動く。

「パタパタちょう」(清水成三さん)
パタパタちょう」(清水成三さん)

リサイクル工作〜ストロー笛〜」(岡部裕一さん)は、ストローを折ったり切ったりして作る笛。作るのは難しくないが鳴らすのが難しく、子どもたちは四苦八苦。音が出ると大喜びだった。

「リサイクル工作〜ストロー笛〜」(岡部裕一さん)
リサイクル工作〜ストロー笛〜」(岡部裕一さん)

木のおもちゃ作り」(沖野彫刻)は、仕事で出た端材を板や四角柱にし、山で切ってきた木を輪切りにスライスしたものを用意。この材料を自由に組みあわせてグルーガンという接着剤でくっつけ、ペンで絵を描いた。ウサギなど動物を作る子どもが多かったが、新し生き物を創造する子どもも。沖野彫刻の沖野兼一社長は、「子どもたちの創造力に教えられことが多い」と感心していた。

「木のおもちゃ作り」(沖野彫刻)
木のおもちゃ作り」(沖野彫刻)

浮沈子を使った実験」(長岡工業高等専門学校)は、パスカルの原理を利用したおもちゃを作る。言葉で説明するのは難しいが、水を入れたペットボトルにしょうゆ入れ(タレビン)を入れ、強くペットボトルを握ると、しょうゆ入れが下へ沈むというおもちゃ。しょうゆ入れにはフックを付け、沈めた輪をつり上げるゲーム性も加えて子どもたちの興味を引いた。

「浮沈子を使った実験」(長岡工業高等専門学校)
浮沈子を使った実験」(長岡工業高等専門学校)

シャボン玉の不思議」(燕中等教育学校サイエンス部)は、同部生徒が指導。水と洗剤、洗濯のりを混ぜて作ったシャボン玉を使い、ストローの先の形状の違いによるシャボン玉の大きさの変化を実験したり、紙をコップを作って大きなシャボン玉を作ったり。さらに正四面体や正六面体にシャボン玉の膜を張るとどうなるかという実験も行い、シャボン玉に熱中する子どもたちは今も昔も変わらなかった。

「シャボン玉の不思議」(燕中等教育学校サイエンス部)
シャボン玉の不思議」(燕中等教育学校サイエンス部)

ロボット操縦体験」(NPO法人ロボコンジャパン)は、22日に三条商工会議所で開かれる第3回ロボコンジャパンカップ全国大会で使うのと同じ有線ロボットを操作し、簡単なコースでゲームを楽しんだ。ピンポン球をバケットに載せて移動させるもので、テレビゲームなら得意な子どもたちには、アナログ感覚たっぷりな有線ロボットの操作は新鮮。圧倒的に音の子の参加が多く、ゲームに熱中していた。

「ロボット操縦体験」(NPO法人ロボコンジャパン
ロボット操縦体験」(NPO法人ロボコンジャパン

7日の科学の祭典は以上の12ブース。8日は11ブースで行うが、7日と同じブースは5つだけ。7日の科学の祭典に参加した子どもも、8日のブースは要チェックだ。8日のブースは次の通り。

  • ストローロボットハンド(清水成三さん)
  • ロボット操縦体験(NPO法人ロボコンジャパン)
  • 木のおもちゃ作り(沖野彫刻)
  • リサイクル工作〜ストローひこうき〜(岡部裕一さん)
  • アメンボを浮かべてみよう(燕中等教育学校サイエンス部)
  • エアロケットを飛ばそう(NPO法人星空ファクトリ)
  • 浮沈子を使った実験(長岡工業高等専門学校)
  • クリップバッタを作ろう(燕・弥彦科学教育センター)
  • 六角返しを作ろう(燕・弥彦科学教育センター)
  • 電子顕微鏡で見てみよう(燕・弥彦科学教育センター)
  • かんたん三角万華鏡(児童館児童クラブ工作大好きチーム)

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