NHKのEテレ出演でも知られる白梅学園大学学長で東京大学教授の汐見稔幸さんを講師にどれみ福祉会・公開子育て講座II (2013.10.30)

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三条市石上1、どれみ保育園を運営する社会福祉法人どれみ福祉会は29日、三条市中央公民館でNHKのEテレ番組「すくすく子育て」の出演でも知られる白梅学園大学学長で東京大学教授の汐見稔幸さんを講師にどれみ福祉会・公開子育て講座IIを開き、園児の保護者など約100人が聴講した。

どれみ福祉会・公開子育て講座IIで講演する汐見稔幸さん
どれみ福祉会・公開子育て講座IIで講演する汐見稔幸さん

テーマは「昔の子ども今の子ども〜保育園の役割・大人の役割〜」。汐見さんは「子育ての環境が急速に変わっている」、「自然の変化、人間の変化、子育ての変化はまったく関係がないとは言えない」と具体的に変化をデータで示した。

引きこもりは全国で100万人はいると言われ、児童虐待も数万件はあり、いずれもこの20年ほどで急増した。今は人類史上、変化が最も速い時代。子どもの運動能力は戦後、体格の向上にあわせて上がってきたが、1985年ころをピークに低下した。これは家庭用のテレビゲーム機が普及したころにあっている。

子どもが買い物に行かされなくなって、買い物で身に付く社会性が養われなくなった。遊具のある公園で遊ぶようになり、原っぱや河原で遊ぶときのように遊びを考える力、工夫する力が育たなくなった。昔は異年齢で遊んだが、今は年長になると次の目標となるお兄さん、お姉さんが近くにいないので次の目標がなくなるので幼保小の連携をやっていかなければならない。

土や砂は今でも最高の遊び道具。40年ぐらい前の子どもたちは遊びのなかでいろんなことを学んだ。

昭和30年代の1日の家事時間は13時間半で、母親は育児をする時間がなかった。江戸時代は父親が育児をする時代だった。自然体験が豊かな子の方が正義感が強いことも統計からわかった。現代の育児の問題は「外で遊ぶことで全部、解決する」と、汐見さんは外遊びの重要性を説いた。

だれもがぼんやりと気付いているような現代の子どもたちを取り巻く環境や育児の問題を言葉にして鮮明に示してくれ、来場者は引き込まれて聴き入っていた。


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