つばめ若者会議が今年度の最終回のワークショップで9つのチームごとにアクションプランを発表 (2014.3.5)

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燕市の20年後の将来像「未来ビジョン」を考える「つばめ若者会議」の今年度の最終回、第10回ワークショップが3日、燕市役所で開かれ、昨年7月からワークショップ、さらに運営委員会、チームごとの自主会を重ねて完成させたアクションプランをプレゼンテーションを行って発表した。

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つばめ若者会議の今年度の最終回、第10回ワークショップでチームごとにアクションプランを発表

ワークショップの担当は、コミュニティーデザイナー山崎亮さんが代表を務めるstudio-L。第10回はつばめ若者会議を担当する3人のスタッフとともに、昨年12月の第6回ワークショップに続いて山崎さんも訪れ、鈴木力市長も同席して発表を聞いた。メンバーは75人のうち43人が出席した。

チームは、起業支援、イベント、終の住処 燕、食、スポーツ、マップ、場づくり、子育て、ものづくりの9つ。それぞれにつくったアクションプランを発表したあと、山崎さんが講評した。

パソコンでプレゼンテーションを使ったほか、フリップを使ってアナログな発表や動画を見せたり、決めポーズをつくったり。さらには会社の上司や部下の配役で寸劇仕立てで発表したり。思い思いのスタイルでアクションプランをアピールした。

起業支援チームは「289DO-MAプロジェクト」、終の住処 燕チームは「feat. 若者会議プロジェクト」、ものづくりチームは「燕屋旅館プロジェクト」などとプロジェクト名をつけたり、スポーツチームは“Sports Make All Relation Tsubame”の頭文字を取って「SMART」をチーム名にし、食チームは「つばめまんまパワー計画」というキャッチフレーズをつくるなど、言葉にもこだわった。

アクションプランの作成に至るまでに集めた統計データやアンケート結果といった背景から紹介するチームもあった。

講評する山崎亮さん
講評する山崎亮さん

なかでもウケたのが、マップチームのリアルつばめっ子かるたの作成。一昨年、燕市は絵本作家の作画を絵札のデザインにしてご当地かるた「つばめっ子かるた」を作ったが、その絵札と同じデザインを写真に撮って再現でするというもの。発表では、「文句なし 食べておいしい 燕ラーメン」の絵札にある湯気の上がる背脂ラーメンの向こうに子どもが座っているデザインを、メンバーが再現して大爆笑だった。

山崎さんは各チームのアクションプランについて講評。オフィスがなくてもSNSなど無料サービスを使うことで、「この時代のメリットを全部、手に入れた起業」の方法がある。「ちらしの効果をもったアンケートを設計していく方法もある」。

食チームが家庭菜園を普及させたいという提案には「大阪では“みんな農園”ってのをやってる」、1区画1家族では飽きやすく、3年で一気にやめる。コミュニティーファームのような形にすることで長続きし、「コミュニティーの6次産業化というのもコミュニティーファームのなかからできるかもしれない」。

スポーツチームには、新しくなったスポーツ基本法には、スポーツを通じたコミュニティーづくりが入ったのは画期的だが、文科省はその方法がわからず、どうやってスポーツで地域コミュニティーをつくっていったらいいか、事例がなくて困っており、「このチームが本当にそれをやったら結構、モデルになる」。山崎さんはチームごとに的確に事例を示したり、方向性をアドバイスしたりした。

鈴木市長は、もうちょっと具体化した方がいいというものもあったが、「まず最初の感想は“いいじゃん”」。メンバーは一人ひとりの視点に立って人を見ていたのに対し、鈴木市長自身は定住人口や活動人口、交流人口といったように人を集団としてとらえ過ぎていたことを反省し、若いメンバーたちに教えられたと話した。

アクションプランのなかには、今すぐにでも市の制度を使って実現できるものがある。また、若者会議の今後の展開、それに市がどうかかわっていくかについて市議からもいろいろ言われるが、アクションプランの内容を聞いて「すごく具体的なイメージがわきました」。おかげで「今週から始まる議会が乗り切れる、十分、答弁ができる」と笑わせ、「ぜひ、幸せな人が増えるまちを目指して皆さんとともに頑張っていければ」と願った。

メンバーと山崎さん、鈴木市長で記念撮影
メンバーと山崎さん、鈴木市長で記念撮影

ワークショップ後、山崎さんは、「身の丈にあったというのが好感をもてる。実際にできそうだなと思える提案が多い」と評価。全国では住民参加で提案すると、大風呂敷を広げすぎて実現には二の足を踏んでしまうことが多いが、「自分たちのチーム、プラスちょっと協力者がいればできそうなことを提案している」、「提案が地に足がついているというか、可能性がかなり感じられる」と手応えを感じた。

若者らしいと思ったのは「自分たちができる範囲できっちりと責任をもった提案」で、「このあたりの真摯(しんし)さが若者独特の真摯さと思う」、「発表の形式も極めて理論的」。まじめな印象だが、「くそまじめじゃなくて、おもしろいまじめ、おしゃれなまじめの印象がある」とも。

アクションプランを来年からは「1個ずつ社会実験でもいいから実現するべき。それをわれわれも実現の側面からサポートしていく」、「それを通じて自分たちがこういうことをやっているということをどんどん発信していくことが大切」と次へのステップアップに期待していた。

詳しいことはまだ決まっていないが、4月26日に吉田産業会館で市民向けにアクションプランの発表会を開く計画だ。


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