燕市の吉田神田保育園と吉田中央保育園が統合して4月開園した「よしだ保育園」=吉田浜首町=の開園をお祝いする会が4月30日、同保育園で開かれた。
本来は竣工式として行うべきところ、工事が遅れたこともあり、4月4日の開園式が終わり、園児が落ち着くのも待ってこの日、開園をお祝いする会として開いたもので、市議、工事関係者、地元の自治会長、民生委員児童委員、小学校長など約50人が参列した。
鈴木力市長のあいさつ、事業概要説明、感謝状贈呈、来賓祝辞のあと園児が歌を披露し、年長児と年中児合わせて約100人で「こどもがいっぱいわらってる」と「みんなつばめのこども」の合唱も披露した。
よしだ保育園は、道をはさんで吉田小学校向かいに建設した。敷地5,013平方メートルに建築面積1,803平方メートル、鉄筋コンクリート造2階建てで延べ床面積2,231平方メートル。工期は昨年6月7日からことし3月28日まで、総工費は6億2,547万円。
0歳児から5歳児までの保育を行うとともに、子育て支援センター「よしだキッズステーション」を併設する。定員230人、30日で園児数193人で、いずれも昨年4月に開園した私立の「きららおひさま保育園」に次いで2番目に規模が大きい保育園で、公立では最大。
内装は木をふんだんに使ったぬくもりのある園舎で、正面玄関は吹き抜けで明るく開放感にあふれる。2階まで吹き抜けの遊戯室は、エアコンのフィルターや電灯を電動で下げることができ、業者に頼まなくても簡単にフィルターや電球を交換、清掃できる。冷暖房完備で、遊戯室などには床暖房を備える。
燕市は昨年、認定こども園「燕南こども園」を開園した。よしだ保育園も認定こども園とする考えもあったが、これまで吉田地区には幼稚園がなく、幼稚園になじみがないこともあるのか、認定こども園の要望が少なかったこともあり、保育園とした。ただし今後、認定こども園への要望が高まったときに対応できるよう、建物は認定こども園にも対応した設計としている。