30年余り前に奉納された燕市・戸隠神社拝殿の鈴が初めて磨いてぴかぴかに、「式年遷宮で金座に新宮がうつって潮の目が変わった」と星野宮司 (2014.8.10)

取材依頼・情報提供はこちら

燕市宮町・戸隠神社(星野和彦宮司)の拝殿の鈴が、ぴかぴかに磨き上げられた。30年余り前に奉納されてから手入れされたのは、おそらく初めて。星野宮司は「式年遷宮で金座(かねざ・かねくら)に新宮が遷(うつ)て潮の目が変わった」と喜んでいる。

ピカピカに生まれ変わった鈴を抱く星野宮司
ピカピカに生まれ変わった鈴を抱く星野宮司

今回も言い出しっぺは宮町の自治会長、竹井満喜子さん(71)。竹井さんは、ことしに入って住居表示の変更で正式に生まれた「宮町」の祈願祭を戸隠神社で行ったり、戸隠神社境内で「つばめ七夕祭り」を行ったりと、このところ戸隠神社をからめた取り組みに積極的だ。

竹井さんは拝殿の正面、向拝の屋根の下につり下がる鈴が、さびて真っ茶色になっていた。いちばん底の部分はまるで着色したかのように見事に緑青(ろくしょう)色に変わっているが気になっていた。「盆にお仏器も磨いてるし、いくらでもさびが取れっこて」と簡単な気持ちで、子どもたちから鈴を磨いてもらおうと思いついた。

鈴は赤くさび、下は緑青で着色したようになっていた
鈴は赤くさび、下は緑青で着色したようになっていた

「そのことを夏休みの自由日記に書いてもいいし、これからを担う子どもたちが神社に関心をもつきっかけになれば」と考えた。7月29日に戸隠神社での早朝のラジオ体操に集まった子どもたち10人余りに呼びかけ、降ろした鈴を研磨剤や布などいろいろな道具を駆使して磨いた。

ところがどっこい、予想よりもはるかに大仕事で、作業はいっこうに進まず、いつ終わるのか見当も付かない状況に。見かねた竹井さんの友だちが、メッキ屋に頼んでくれて8月8日、見違えるほど鏡のようにぴかぴかになって戸隠神社に戻ってきた。9日にお祓いを行い、近く業者に頼んで再びつり下げる予定だ。

ラジオ体操に参加した子どもたちから鈴を磨いてもらった
ラジオ体操に参加した子どもたちから鈴を磨いてもらった

きれいなった鈴は、銅製と思われていたが、真ちゅう製だった。表面には「昭和五十八年五月」、「戸隠神社創祀参百年祭記念」、「萬燈組 池之端 木場小路 宮の浦」とある。昭和58年(1983)なので、それからことしで31年。以来、おそらく初めての手入れだった。今も続く万灯組の3つの町内が奉納したことがわかり、寄進した奉納者の名前も刻む。

竹井さんにとっては、奉納はそれほど昔のことではないが、鈴の奉納の理由は今回、初めて知った。「鈴を磨いてたら、おじいちゃんの名前だって言う子もいて、家庭でそんなことを話題にしてくれたとしたら、それだけでも良かったんじゃないか」と竹井さん。あとになって三条市・八幡宮では毎年、有志でつくる敬神会が三条祭り前に鈴を磨いていることを知り、「こんがに汚れる前に定期的に磨けばいいんだよね」。また、ついでに鈴と一緒に下がる鈴緒も新しくできればと考えている。

鈴には戸隠神社創祀参百年祭で奉納されたことなどが刻まれている
鈴には戸隠神社創祀参百年祭で奉納されたことなどが刻まれている

昨年の伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)で、東の敷地「米座(こめざ・こめくら)」から西の敷地「金座(かねざ・かねくら)」に新宮が遷った。「それから世の中の潮の目が変わってきたと思う」と話すのは、星野宮司だ。

昨年は拝殿の社号額が修復され、新しいさい銭箱が奉納された。ことしは境内の天満宮にある撫で牛(なでうし)の2代目が奉納され、昔つくった戸隠神社のキャラクター「つばくろ」のみこしが奉納された。

「そのどれもわたしがお願いしたわけではないのに崇敬者(すうけいしゃ)の方から、直させてもらってもいいだろうか、奉納させてもらってもいいだろうかと話があった」と星野宮司も驚いている。

「これは金座に変わって経済がうまく回り始め、皆さんが神さまの加護を実感するようになっているからでは。皆さんとともにこの先も楽しみにしていきたい」と経済復興への期待感を強めている。


spacer コンテンツ
spacer ショップ検索

公共施設も検索可能
分類別検索はここ

...詳細


燕西蒲勤労者福祉サービスセンター
燕三条のお悔やみ情報「縁をむすぶ」
三条パール金属スタジアム・サンファーム三条
外山産業グループ 外山産業、外山工業、グリーンライフ、メッツ
損害保険・生命保険・資産運用のことなら株式会社エフピーエム
スノーピーク オフィシャルサイト アウトドア/ナチュラルライフスタイル用品 製品 製造・販売メーカー
スポンサードリンク

■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved.
三条・燕、県央の情報「ケンオー・ドットコム」kenoh.com