ことしも「節分」の3日に本成寺で節分会の鬼踊り、昨年並みの2万人の人出でにぎわう (2015.2.3)

「節分」の3日、三条市・法華宗総本山本成寺（石丸日然貫主）は節分会を開き、名物の鬼踊りを披露した。くもりながら穏やかな天気で、昨年と同じく2万人（主催者発表）の善男善女が訪れてにぎわった。

「立春」の前日の節目の春を呼ぶ行事。ことしの節分は、参道に雪はなく、境内はあっても数センチ。今の時期は雪や雨さえ降らなければ好天で、最高気温は5.0度の穏やかな日だった。

鬼踊りは、午後1時と3時からの2回、本堂で行った。石丸貫主と山内寺院住職の読経が行われ、参拝者の頭の上で木剣を打ち鳴らして厄災をはらう。続いて鬼踊りが始まった。

太鼓の音で僧兵が登場したあと、ドラの音とともに「うお〜！」とうなり声をあげて赤、黄、黒、緑、赤の5色の鬼と三途川婆が現れた。鬼の姿が見えないうちから、小さな子どもたちの中にはドラの音が聞こえただけで泣き叫ぶ子どももいた。

本堂に設置された舞台で、鬼たちは大暴れで40分弱の鬼踊りを披露。最後は石丸貫主の「福は内」の声を合図に、内陣の来賓やお祓いを受けた人たちが一斉に豆まき。ばらばらと音を立てて投げられる豆と僧兵にたちに懲らしめられ、鬼たちは退散。

境内は大勢の参拝者で埋まっており、鬼たちは子どもを差し出されてはだっこしたり頭をなでたりしながら、もみくちゃになって進み、ようおやくたどり着いた鐘楼堂で、一発ずつ鐘をついて改心した。