弥彦村の小林豊彦新村長が初登庁、職員に組織や職員数の適正化、人事考課の導入、行政サービスの向上、村民に対する職員の対応など多くの課題を示す (2015.2.23)

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36年ぶりの選挙戦となった先の弥彦村長選で大谷良孝前村長を破って当選した元日本経済新聞社記者の小林豊彦村長が23日、初登庁し、職員に対して訓示。組織や職員数の適正化、人事考課の導入、行政サービスの向上、村民に対する職員の対応など多くの課題を示して村と村民のためであるという基本姿勢を求めた。

職員に訓示する小林村長

小林村長の任期は22日から4年間で、週明けのこの日が初登庁となった。弥彦村役場正面ホールには、村職員のほか小林村長の支持者ら100人ほどが集まり、午前8時15分に小林村長は職員から花束を受け取ったあと、訓示を行った。

小林村長は「きょうから皆さんと一緒に弥彦村のために、弥彦村の村民の皆さんのために一緒に働きます小林豊彦です。よろしくお願いします」と始めた。

引き継ぎで総務課長から弥彦村の財政などについて聞き、「びっくりしたことが2つある」とし、まず、「職員が少ないのは知っていたが、こんなに少ないとは思わなかった」。「皆さん、本当に良くやっていると思うし、良くやってたなと思う」と驚き、感心した。

選挙戦を通じて、ことしスタートする地域包括ケアシステムに対する弥彦村の取り組みを不安視していたが、「組織図見たらできっこない。ふたりしかいない」。

職員から花束を受ける
職員から花束を受ける

弥彦村が合併せず、自主独立の道を選んだのは、村民一人ひとりの顔が見えるきめ細かな行政サービスの維持が最大の眼目だったはずだが、「行政サービスが劣化するようでは、何のために自主独立の路線をとったのかわからない」。

さらに新年度人事を職員に任せようとしたらわからないと言われ、村長と副村長が人事を決めていたとし、「21世紀の自治体の組織でそんなところがあるか」と指摘。さらに人事考課も行われていないから職員で人事もできない。

総務課長は人事交流で新潟県から職員を来てもらうことにした。内部ではバイアスがかかる。ちゃんとした行政サービスができる適正な職員数を客観的に判断してもらう。

村民の役場に対する悪評にふれ、ほとんどの村民が役場を批判しているとし、まともな人事考課もないのに、仕事だけは猛烈に降ってくる。反発すれば飛ばされる。黙って従うしかない。仕事は多い。ちゃんとやっても誰も評価してくれない。

村長室は使わず職員と同じ執務室に置いた元は副村長用の村長のいすに座る小林村長
村長室は使わず職員と同じ執務室に置いた元は副村長用の村長のいすに座る小林村長

「はっきり言って弥彦村は、これまで江戸時代の個人商店のやり方」と否定し、弥彦村の行政サービスに「いちばん適した組織をもう一回つくりあげていきたい」。

それには職員の協力が必要で、「そのためにはしっかりとした皆さんが安心して働ける役場にする」と約束。また、自分の名前を名乗って村民に対応し、「村民の皆さんの気持ちが和らぐような応対をやってほしい」と求めた。

弥彦が良くなる方策の提言や批判の提出も求めて、「わたしの発想の基本、決断の基本はすべて弥彦村のため、弥彦村村民のため。これ以外ない」という姿勢をあらためて示して訓示を締めくくった。

役場内を回る小林村長
役場内を回る小林村長

この日は8時15分の登庁だったが、それより早く8時ちょっと過ぎには登庁した。時間があったので先に役場内を見学して回り、「緊張してのどが乾くね」とそわそわしたようすだった。

「弥彦村のような小さな村では専用の大きな村長室は不必要」と、村長室は使わず、前の副村長が使っていた机といすを職員の執務室に置き、職員の顔を見ながら仕事する。村長のいすの座り心地には「別に。これでちょうどいい」とにっこり。「総務課の人たちはしばらくは1カ月くらい目障りで窮屈な思いをするかもしれないが、1カ月もすれば慣れる」。

副村長人事についてはまったく白紙。「早急に決めたかったが、実際に自分で責任をもってやると、なかなか決められない。いろんなしがらみがあったり、この村にとって今どういう人物がいちばん必要なのって考えると、正直、違ってきた。だからもう少し時間がかかる」と話した。


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