4、5日と三条別院で子ども御遠忌、子ども法要、遊ブース、片平里菜LIVE、井上雄彦作屏風「親鸞」展に三条マルシェも (2015.4.4)

5月の三条教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要に向けて気運を盛り上げようと、そのプレイベントとして4、5の2日間、真宗大谷派三条別院（池守章輪番・三条市本町2）で子どもたちを対象にした「子ども御遠忌」が開かれる。4日は子どもによる法要と遊ブース、5日は片平里菜LIVEと同時開催の三条マルシェ、4、5の2日間に渡って井上雄彦作屏風「親鸞」展と、盛りだくさんのプログラムで子どもたちの来場を待つ。

すべてが参加無料で、皮切りは4日午後1時から本堂で行う子ども御遠忌法要。真宗大谷派三条教区から得度した子ども10人が保護者などと一緒に黒い僧りょの衣を着て親鸞が書いた「正信偈（しょうしんげ）」を読み、一般の人も参拝できる。

続いて本堂で遊（あそ）ブースを開設。イベントエリアでは午後2時10分からと4時からの2回の手裏剣戦隊ニンニンジャショーをはじめ、長岡市の僧りょによる畳よりも大きな超大型紙芝居、全国で活躍するドルフィンマジックカンパニーによるマジック、松葉幼稚園園児の仏教讃歌披露、名古屋の坊さんバンド「G・ぷんだりーか」による親鸞音頭・テツナギマーチの演奏を行う。

遊ブースは午後2時から5時まで。一緒に作るバルーンアート、念珠作り、おじいさんと昔遊びをする“いにしえ遊び”、10年後に自分に手紙を書くタイムレター、答えを解くだけでなく自分の思いを書くクイズラリーなど盛りだくさん。東本願寺キャラクターの鸞恩（らんおん）くん、蓮（れん）ちゃん、あかほんくんも来場する。

5日は午後1時開場、1時半開演で片平里菜LIVE。片平さんは福島県福島市出身のシンガーソングライターで2013年にメジャーデビュー。デビュー前から10代のリスナーと一緒に楽曲をつくる「片平里菜 楽曲制作プロジェクト」で注目を集めた。この日はマイクなどPAを使わない完全なアコースティックライブで、東日本大震災の復興を願う曲も披露するようだ。

さらにライブ後は片平さんと池守輪番、東日本大震災の復興支援にかかわる柏崎市の3人によるトークライブも行う。

井上雄彦作屏風「親鸞」展は、4、5の2日間、旧御堂で開く。午前10時から4日は午後5時まで、5日は午後4時まで。「SLAM DUNK」などで知られる漫画家、井上雄彦さんが七百五十回御遠忌法要に向けて2011年に制作した屏風を展示するもので、ふだんは公開されておらず、本山の東本願寺で公開されるときは整理券が配布されるほどの人気を集めている。東本願寺で以外で公開されることはめったになく、県内では長岡市で公開されたのに続いて2回目の公開となる。

同時開催の三条マルシェは、5日午前10時から午後3時まで別院参道の先に延びる本寺小路と昭栄通りを通行止めにして開かれ、40店近くが出店する。

これら盛りだくさんのイベントを繰り広げるとともに、東本願寺が取り組む放射能から福島の子どもたちを守るための「保養事業」として、福島の子どもたちを招待する。前日3日から訪れ、子ども御遠忌に参加して放射線を気にせずに楽しく過ごしてもらうなど、さまざまな部分で震災の復興、支援などをテーマにしている。

真宗大谷派三条教務所の西山郷光駐在教導は、「お伝えしたいのは誰もが無関係ではなく、いろんな人とつながっていること、ひとごとではなく今も起こっていることをわかってほしい」と願う。

御遠忌を縁に「感じたことをその人の身の上に花開かせてほしい」と言い、「ぜひ参加して三条別院に親しんでほしい」と大勢の来場を待っている。

昨年の本堂の改修では、本堂の外に下げる五色幕を新調したが、それを模したのぼり旗50本を製作して本寺小路に立てており、イベントのムードが盛り上がっている。問い合わせは真宗大谷派三条教務所（電話：0256-33-2805）へ。

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• 子ども御遠忌 | 三条教区　御遠忌（新しいウィンドウで開く）