燕マラソン大会のゲストランナー、元五輪日本代表マラソン選手の谷口浩美さんが記念講演会 (2015.4.26)

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26日、燕市で開かれた燕マラソン大会のゲストランナー、五輪日本代表だった元マラソン選手、谷口浩美さんによる記念講演会が前日25日夜、燕三条地場産業振興センターリサーチコアで開かれ、200人余りが来場してマラソンの舞台裏などの話に聴き入った。

記念講演を行う元五輪男子マラソン選手の谷口浩美さん
記念講演を行う元五輪男子マラソン選手の谷口浩美さん

谷口さんは宮崎県出身で1992年のバルセロナ、96年のアトランタと五輪2大会連続出場を果たし、バルセロナ五輪では後続の選手にかかとを踏まれながらも8位入賞を果たし、「こけちゃいました」というさわやかなコメントで話題をさらった。日に焼けて浅黒い顔の谷口さんは、明るい色にスーツで当時を思いだせる気さくな話しぶりで講演した。

谷口さんは「こけちゃいました、です。23年前のことです」と始めた。24歳までは学校の保健の先生になろうと思っていて、マラソン選手になろうと思ったのは25歳のとき。旭化成に入社していた85年の別府大分毎日マラソンで初マラソンで初優勝したのが「あだとなった」。で、日本の次代のマラソン選手を担う候補になっった。

200人余りが来場
200人余りが来場

旭化成陸上部では隣りにモスクワ五輪に出場した双子の宗兄弟が「宗兄弟と同じようにやったら五輪へ行けると思ったのが25歳のとき」。現役時代は走らない日でも朝、夕で12kmずつ、計24km走り、月に800kmから950km走った。

金メダルを獲得した1991年9月の世界陸上東京大会の男子マラソンについて詳しく話した。会見からコンディションの悪いことを悟られないようにしたり、作戦がばれないようにはぐらかしたりとすでに戦いは始まっている。

30km地点のスペシャルドリンクでは先頭に出てスパートをかけた。後続の選手がスペシャルドリンクを取ろうと視線を移したすきにスパートをかけることで慌てさせた。飲むのには息を止めるため、一時的に血中の酸素が減少する。心臓を出た血液が心臓に戻るまで20秒。あわてることで、むせたりせき込めばさらに酸素が減少する。それを計算した巧妙な作戦だった。

91年の世界陸上東京大会で獲得した金メダルを披露、会場に回してふれてもらう
91年の世界陸上東京大会で獲得した金メダルを披露、会場に回してふれてもらう

35km地点で隣りを走っていた篠原太選手が腕時計を操作するピッという音が聞こえ、自分にも余力があるはずとポジティブに考えた。中継車の後ろについて中継車のスピードを上げさせてスパート。上り坂を上りきっても安心せず力を緩めずに走った。物理的な走力だけではなく、さまざまな作戦やかけひき、メンタルマネジメントなどによって金メダルを獲得。その金メダルを披露し、来場者に回してふれてもらった。

谷口さんは日常的には走っていないが、顔は浅黒く、グレーのスーツを着ていてもアスリートのそれとわかるがっちりした肩や胸。来場者は谷口さん活躍をテレビで見たり、あこがれたりした40歳代から50歳代のアスリートが中心。これまで谷口さんに抱いていたイメージと違ったクレバーな戦略や裏舞台に引き込まれて聴き入っていた。


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