旧湯田上温泉街の「湯のまち巡り」で茶会が開かれる空き寺になった尼寺「華蔵院」とその手入れを続ける相沢さん (2015.5.30)

取材依頼・情報提供はこちら

6月20日から7月20日までの1カ月間、田上町・湯田上温泉の旧温泉街にアート作品やコレクションを展示する「湯のまち巡り〜軒先アートギャラリー」で、尼寺だった華蔵院(けぞういん)が注目を集めそうだ。

華蔵院とその庭などを手入れする相沢さん
華蔵院とその庭などを手入れする相沢さん

五代目の尼僧を最後に15年ほど前から空き寺になっている。珍しい2階建ての本堂は土台が朽ちて床が抜けている所もあり、活用は難しいが、本堂より後に建築されたと思われる裏手の茶室は、まだ使うことができる。

イベントではメーン展示の7月4、5の2日間、この茶室で湯田上温泉旅館のおかみ会が茶会を開く計画。“苔寺(こけでら)”とも呼ばれたほど周囲には青々としたコケがじゅうたんのように広がり、タケやスギの林に囲まれて枯れたたたずまいのなかで茶を味わえる。

「湯のまち巡り〜軒先アートギャラリー」で茶会が開かれる華蔵院の茶室
「湯のまち巡り〜軒先アートギャラリー」で茶会が開かれる華蔵院の茶室

近くに住む田上町田上、相沢ヤイさん(80)は、主を失った華蔵院を今も手入れしている。草取りをしたり、枯れ葉を拾い集めたり。若いころから尼僧に華道や裁縫を習った。当時から手入れを続けている。「よっぱら世話になったから。ここに来るといろんなことを思い出す」。戦時中、東京都世田谷区松原などから湯田上温泉に集団疎開があったとも。

陽気のいい今の時期は2日おきくらい手入れに訪れる。1回の作業に2時間くらい費やす。「ササの葉が落ちる今がいちばん忙しい」と相沢さん。29日は朝と夕方の2回訪れ、朝、はいたところも夕方には一面に薄茶色のササの葉が落ちていて、きりがない。

華蔵院の池にモリアオガエルの巣が下がる
華蔵院の池にモリアオガエルの巣が下がる

かつては毎年10月10日にこの茶室で茶会が開かれ、大勢の客でにぎわったと言う。復活を求める声もあったが、思いがけず今回のイベントのなかで復活することになり、「昔みたいに大勢、集まってくれればいいんだけど」と、往時の茶会のにぎわいを思い出して顔をほころばせた。

華蔵院以外にも旧温泉街には、旅館だった建物や古民家のような空き家など、古い建物が好きな人にはこたえられない物件が数多くあり、旧温泉街全体が戦後や昭和のテーマパークのようになっている。

旧湯田上温泉街の風景
旧湯田上温泉街の風景
旧湯田上温泉街の風景
旧湯田上温泉街の風景

spacer コンテンツ
spacer ショップ検索

公共施設も検索可能
分類別検索はここ

...詳細


燕西蒲勤労者福祉サービスセンター
燕三条のお悔やみ情報「縁をむすぶ」
三条パール金属スタジアム・サンファーム三条
外山産業グループ 外山産業、外山工業、グリーンライフ、メッツ
損害保険・生命保険・資産運用のことなら株式会社エフピーエム
スノーピーク オフィシャルサイト アウトドア/ナチュラルライフスタイル用品 製品 製造・販売メーカー
スポンサードリンク

■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved.
三条・燕、県央の情報「ケンオー・ドットコム」kenoh.com