加茂病院の改築に対する県の対応が小池加茂市長が抗議、増床などを求め、加茂病院改築には「一切協力しない」 (2015.6.25)

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小池清彦加茂市長は23日行った記者会見で、「新潟県立加茂病院の改築について、知事の加茂市長に対する約束を破り、県の担当者が不当かつ無効な計画通知書(建築物)(民間でいえば確認申請書(建築物))を送付して来たことに対して抗議し、対抗措置をとることの声明」の発表について話した。

県の加茂病院改築に関する対応に抗議する記者会見を行った加茂市の小池市長
県の加茂病院改築に関する対応に抗議する記者会見を行った加茂市の小池市長

小池市長は、病院が改築されれば今後100年は建て替えられず、医学の進歩で新たなスペースが次々と必要になるため、増床などを求めており、「加茂病院100年の大計、わたしは死んでも負けない」と述べ、前日22日に声明を発表した内容について話した。

小池市長は、平成29年度末の開院を目指して改築される加茂病院の基本設計に対して、「4階建て一部5階建てのこの基本設計を改めて、完全5階建てとしていただきたい」とする要望を最初に10項目を記した要望書を1月に提出した。

それに対して1月29日に県から泉田知事名で回答が届いた。内容について小池市長は、要望10項目のうち、4つは認められ、2つは将来的に考えて認められたとし、2月4日に、知事に面会して回答書で認められなかった「完全5階建て」、産科の個室を4室以下から20室以上にする、150床から100床に減る一般病床を150床に戻して全体を50床増の230床にする、全診療科への常勤医師の配置を再度、提案と要望を行った。

 県の加茂病院改築に関する対応に抗議する記者会見を行った加茂市の小池市長

今回の声明文によると、「知事は、加茂市長に対し、『問題は、日影(にちえい)であってお金ではない。自分の部下の担当者には、地元とよく相談して立派な病院を造るよう指示してあるので、あなたは、担当者と相談して頂きたい。』旨を述べた。」としており、その後、小池市長は、「池田副知事、若槻病院局長と三林業務課長に面会して、知事の意向を伝え、加茂市長と協議に入るよう要請した」。

協議が始まるのを待っていたが、6月19日に加茂病院の改築について、計画通知書(建築物)が送付されてきたとし、加茂市長との協議も合意もないままに作成されたもので「不当かつ無効の計画通知書(建造物)である」、また、この計画通知書には知事が同意した病児・病後児保育施設が掲げられていないとしている。

小池市長は、県の担当者の行為は信義誠実の原則に著しく反するとして「強く抗議し、断固たる対抗措置をとるものである」とし、県の担当者に早急な協議に入って合意に達するべきと求め、それらがなされるまで「県立加茂病院の改築に対し、一切協力しない」としている。

声明文は加茂市のホームページに掲載している。

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