花に専念してもらおうと「八王寺の白藤」の豆もぎ (2015.7.31)

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燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺にある県指定の天然記念物「八王寺の白藤」の保存に努める八王寺大白藤保勝会(金山吉史会長)は、来春も見事な花を咲かせるよう願ってこのほど白フジの豆もぎを行った。

八王寺大白藤保勝会が「八王寺の白藤」の豆もぎ
八王寺大白藤保勝会が「八王寺の白藤」の豆もぎ

夏の豆もぎは毎年恒例。豆を下げたままだと豆に栄養を取られたり、豆の重さで枝がいたんだりするからと、豆が実ったところでもいでいる。ことしは20人近くが参加し、脚立にのぼったり、軽トラックの荷台に上がったりして、せん定鋏で豆を付け根から切り落とした。豆は巨大なサヤエンドウのように平べったくて細長いが、形は左右対称。長さは20センチ前後もある。

例年になくたくさん下がった実
例年になくたくさん下がった実

あわせて根の上の土が踏み固められないように幹の周りを囲む柵を設置しているが、これまでタケを渡していたのをメンテナンスが楽で丈夫な金属の単管に変更した。そのままでは金属の色が目障りなので、茶色のプラスチックのパイプをかぶせて設置した。

6月にもアメリカシロヒトリの防除作業を行っているが、上を向いての豆もぎは、はるかに重労働。「花を咲かせるのに専念してもらう」と炎天下で汗を流して作業に精を出した。ことしは明らかに例年になく実がたくさんできた。

 幹の回りを囲む柵もタケから単管に交換
幹の回りを囲む柵もタケから単管に交換

2012年に東西約30メートル、南北約20メートルもあるフジ棚の3分の2が雪の重みでつぶれ、枯れるのではと心配されたのがうそのよう。樹木医による治療や管理に努めたこともあり、すっかり樹勢を取り戻すどころか、以前にも増して元気になった。

会長は八王寺の自治会長の充て職となっており、自治会長がことし1月にそれまでの大原大八さんから副会長を4年間務めた金山吉史さん(67)に変わったため、会長も金山さんに変わった。

新たに会長に就いた金山吉史さん
新たに会長に就いた金山吉史さん

満開の時期には周辺の道路が渋滞するほど混雑する。交通整理を行うのも会の仕事。金山さんは「交通整理をしていると、県外から来た人が感激する声を聞く。そういう人がいる以上、地元の人でベストな状況で花を見せて上げたい」と話した。

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