【小耳聞き耳】じばさんお盆フェアに行ってみた〜まな板けずり、南陽市の出店、ホリエのチタン製ストラー〜 (2015.8.14)

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燕三条地場産業振興センターで13日から16日まで恒例の「じばさんお盆フェア」が開かれており、金物特価市をはじめさまざまなイベントが行われている。14日、その会場へ行ってみた。

16日まで開かれている「じばさんお盆フェア」
16日まで開かれている「じばさんお盆フェア」

14日限りの「まな板けずり」も毎年恒例。木製のまな板を片面500円、両面1,000円で削って新品同様によみがえらせる。木工職人がかんなと電動かんなを使ってまな板の表面を削っていた。いろいろ話を聞かせてもらった。

表面を包丁の刃で傷ついた部分がなくなるまで電動かんなで削り、さらに手でかんなを使って仕上げる。仕上げの作業では中央が1ミリほど高く盛り上がるように削っているとのこと。理由は、まな板が古くなると中央が薄くなるため、それを考慮して高くしている。

木工職人によるまな板けずり
木工職人によるまな板けずり

しかし、高くし過ぎると包丁とまな板の接触面が小さくなって切れない部分が出てくるため、1ミリくらいの差がちょうどいいのだが、市販のまな板は中央が高くなっていないものも多いとか。そんな工夫があるとはこれっぽちも知らず、目からうろこだった。

まな板に使う木はホオ、キリ、ヒノキなどいろいろあるが、最高級品はイチョウ、それもオスのイチョウがいいと言う。削ったばかりのイチョウのまな板のにおいをかぐように言われ、かいでみるとはっきりとギンナンのにおいを感じた。このまな板はメスの木で、オスの木はもっとにおいが弱いという。

次々と持ち込まれる古くなったまな板
次々と持ち込まれる古くなったまな板

かんなの良し悪しは、刃が2割、台が8割という言葉があり、台に使う材木と木目の関係も話してくれたが、あいにくこちらに材木に関する基礎的な知識が少ないため、漠然としか理解できなかったのが申し訳ない。鍛冶をはじめ金属加工は素人にはほとんど手出しができないのに比べ、木工は子どものころから親しんでいるので技術を軽んじがちで、木工の奥の深さを思い知らされた。

職人も不思議がっていたのは、1,500円も出せばまともな新しいまな板が買えるのに、500円、1,000円をかけてまな板を再生させること。午前中だけでも30枚を超すまな板が持ち込まれた。この謎に職人は愛着や親の形見とかあるのではと想像していた。

 南陽市の出店
南陽市の出店

燕市と関係の深い山形県南陽市が出店していた。昨年も取材した担当者に声をかけていただいた。16日まで特産品を販売しているが、職員が売り子につくのは14日だけ。試食も用意して力を入れていたのはブドウ「デラウェア」。南陽市の赤湯温泉で知られる赤湯は、山形県のブドウ栽培の発祥の地という。いちいち勉強になる。

ことしは1週間ほど生育が早く味も上々。燕三条の消費者の目は厳しいと言う。「ほかの所なら試しに買ってってくれるが、ここはおいしいとわかってもらえないと買ってもらえない」。だから試食も行ったわけだが、果樹産地の三条市大島地区があって舌が肥えていて、わざわざよその産地のブドウを買うには裏付けが必要なのかもしれない。

赤湯のラーメンの名店「龍上海」の「赤湯辛味噌ラーメン」
赤湯のラーメンの名店「龍上海」の「赤湯辛味噌ラーメン」

個人的に気になったのは、やっぱり赤湯のラーメンの名店「龍上海」の「赤湯辛味噌ラーメン」だ。辛子の産地で、辛子きっかけで生まれたラーメンらしい。いつか南陽市に行ったら必ず「龍上海」へ食べに行こうと心に誓った。

ロンドン五輪でチタン製のモニュメントをロンドン駅前に飾って話題を集めた株式会社ホリエ(堀江拓尓社長・燕市小池)が出店している。ずらりと並んだチタンタンブラーはあまりにも有名。実はこれで飲み物を飲んだのは前日13日にレストラン「メッセピア」で飲んだアイスコーヒーが初めてだった。

レストラン「メッセピア」のアイスコーヒー、ホリエのチタン製のタンブラーとストラーで提供される
レストラン「メッセピア」のアイスコーヒー、ホリエのチタン製のタンブラーとストラーで提供される

「メッセピア」では、冷たいドリンクをチタンタンブラーで提供している。チタンは無味無臭なので、金属臭が苦手な人にも打ってつけ。同時に驚いたのが、「メッセピア」ではストローも同社のチタン製ストロー×マドラー、その名も「ストラー」を利用していることだ。

ストローは使い捨てが当たり前と思っているだけに、コロンブスの卵的発想。光抗菌作用があるのもチタンならでは。衛生面を考えるとほかの金属では難しい。捨てるようなパイプ状のチタンをマドラー代わりに使っていたところ、ストローにも使えるのではと発想して生まれたもので、作ろうとしてできたわけでなく偶然から生まれたのだと言う。

ホリノの出店、左が堀江社長
ホリノの出店、左が堀江社長

そんなわけで、発見がいっぱいのお盆フェア。出店者や関係者に声をかけてみると意外な発見があるかもしれない。15日は午前11時から燕市吉田北地区のご当地ヒーロー、方言戦隊「メテオレンジャー」も登場。来場を待っている。

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