原発事故の影響を描いた映画『小さき声のカノン-選択する人々』の上映と監督をまじえたトークセッション (2015.8.17)

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未来の生活を考える会・三条は9日、燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで原発事故の影響を受けたチェルノブイリや福島の人々のドキュメンタリーを手がける鎌仲ひとみ監督の最新作映画『小さき声のカノン-選択する人々』の上映を行い、100人余りが鑑賞した。

映画『小さき声のカノン-選択する人々』の上映に伴って行われたトークセッション
映画『小さき声のカノン-選択する人々』の上映に伴って行われたトークセッション

映画は、原発事故を受けた福島、チェルノブイリでの生活を母たちの視点でとらえた作品。福島で暮らすことを決めた人、避難する人のそれぞれの思いなども伝え、国境を越えて被爆から子どもを守る母たちのドキュメンタリー。午前と午後の2回上映し、計100人余りが来場した。

あわせて放映の合間に鎌仲監督と福島の人たちの保養を経験している真宗大谷派の峨岳山長福寺の北島栄誠さん(長岡市)、同派恩長寺の渡辺智龍さん(新潟市)の2人の住職とのトークセッションを行った。

保養とは、放射能汚染のない土地で一定期間過ごし、体内の放射性物質を排出させることなど。トークセッションで鎌仲監督は、チェルノブイリでは想像を絶するなかでたくさんの子どもたちが白血病や急性放射能障害で亡くなるなかで、子どもたちを守る仕組み「保養」を確立してきたことを話した。

『小さき声のカノン-選択する人々』を撮った鎌仲監督
『小さき声のカノン-選択する人々』を撮った鎌仲監督

この映画のように詳しく紹介しているのはあまりない。チェルノブイリの被害のひどさもあるが、子どもを守るために具体的な方法があって実践しているということを伝えている作品は少ない。日本は政府が安全宣言したので、避難も保養も必要ないというスタンスなので、市民が市民の力でオペレーションしていくしかない状況が4年間、続いてきた。

4年間、続けてきたが圧倒的多数が保養の恩恵を受けていない。この映画で保養運動を広め、自分たちでやるしかないとどこかで思っている。4年の間に保養している人たちも苦境にさらされていて、「今さらやってるの?」、「もう4年もたったでしょう」と言われるなど保養運動もひとつの壁にぶつかっている。「その壁を乗り越えていくためにもこの映画を多くの人に観てもらいたいと思っている」と話した。

また、住職は保養をするきっかけについて、映画に登場した母親が、三条市の東別院に母子で避難したときに、すごく疲れた顔をしていたと言い、「その顔を見ていて、子どもの保養も大事だが、おとなの保養も大事だなと始めた」、「子どもを引き取ってあげれば、お母さんたちは1日でも2日でも、いろんな不安もあるなかでちょっと気を休められるかな」と思ったと話していた。

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