木原光威さん主宰の書道研究「洗心書院」が初めての社中展、小中学生12人による1.6×8.4mの大作も (2015.9.11)

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書家の木原光威さん(53)=三条市井栗=が主宰する書道研究「洗心書院」は12、13の2日間、三条東公民館で初めての社中展「洗心書院展」を開く。

 洗心書院展の展示作業、小中学生12人で書いた1.6×8.4メートルの対策「全力少年」
洗心書院展の展示作業、小中学生12人で書いた1.6×8.4メートルの対策「全力少年」

木原さんは三条市の自宅、三条別院、下田地区の3カ所、さらに新潟市の黒埼と関屋、新津市でも教室を開いたり指導したり指導者を務めたりしており、そこで木原さんに学ぶ人たちの作品を一堂に集めた社中展。おとな22人と子ども13人、それに木原さんの作品合わせて40点を展示する。

木原さんは文学者で教育者の山本洋三さんの詞「生」からの抜粋を自由に表現した2点を展示する。ハイライトは木原さんの教え子と、社中の教え子の小学校3年生から中学校3年生までの12人で書いた大作「全力少年」だ。

音楽ユニット「スキマスイッチ」の同名の曲の歌詞を12人が一節ずつ分担して縦1.6×横8.4メートルもの大きな紙に書いた作品。多様な筆致の書が並ぶようす見詰めていると、まるでそこに子どもたちがいて合唱しているような不思議な実在感が表出している。木原さんも「すごくいいと思う。表情があり、感情表現ができた楽しい作品になった」とほめる。

木原さんの作品「純白に凍る」
木原さんの作品「純白に凍る」

県展や芸展に出品しているすでに長いキャリアがあって木原さんに指導を受けるようになった人から最近になって書を始めた人までまちまち。古典もあれば現代書もあり、かなもあって、何でもある。

「手本を書いてそれを書くようにと教えることはない」と木原さん。「基本は大切だが、プラスアルファの個性が大切で、そのため余白を残すようにやっている」と言う。

木原さんは新潟大学教育学部書道科を卒業して小千谷西高校や新潟北高校で書道の常勤講師を務めたあと、3年前まで25年間、加茂暁星高校で書道と国語の教諭を務めた。

三条市の書家、安田裕邦さんを師事したが、木原さんが大学を卒業して間もなく、50歳の若さで亡くなった。そして木原さん自身も師が亡くなったのと同じ50歳になったのを機に教諭を辞め、書に専念することにした。

展示作業中の木原さん
展示作業中の木原さん

それから5年後には社中展をとおぼろげに頭にあったが、2年も早く実現できることになった。「社中展はあるていどのレベルにいかないとと思っていたが、皆さんが頑張ってくれ、生徒からもやらないかと言われ、後押しされた」。

開幕前夜、会場に飾られていく作品を眺めながら「基本、大満足。半分は子どもの作品だが、一生懸命さや取り組みの姿勢がすごく良かったし、思っていた以上にうまくなってくれた」と木原さん。「第1回にしては百点をあげてもいいくらい」と目尻を下げていた。

木原さんは県内の書道雑誌『太空』の編集人も務める。12日は午前9時から午後6時まで、13日は午後3時半まで、入場無料。

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