ロストワックス技術による精密な鋳造技術をもつ新潟精密鋳造株式会社(佐藤紀男社長・燕市砂子塚)は、新シリーズ「地蔵堂」を初披露した。
それまで鋳造部品を製造してきたが、ことし1月に初めての自社の最終製品として鋳物ホーロー鍋「リロンデル」を発売した。注目を集めているが、大量生産が難しく、次は和風の製品をと第2弾として「地蔵堂」を企画した。
同社の鋳造技術で製造した風鈴、蚊やり、小皿、ぐい呑みなどを試作した。「リロンデル」はフランス語で、燕市にちなんで鳥の「ツバメ」の意味。「地蔵堂」はかつて燕市分水地区にあった地蔵堂町に由来し、今も町名に残っている。
まだ試作の段階で、来年2月にドイツで開かれる見本市、アンビエンテで出展での正式デビューを目指し、今回はそれに向けたリサーチをと、ものづくりメッセでお披露目した。佐藤剛専務取締役は「発売時は20アイテムはそろえてどんどん世界に広めていきたい」と夢を描いている。