日馬富士の2年ぶり7度目の優勝を弥彦村でパブリックビューイング (2015.11.22)

23日まで弥彦モンゴルフェアを開いている弥彦村は22日、伊勢ヶ浜越後の國後援会と共同で大相撲秋場所千秋楽のパブリックビューイングを行い、伊勢ヶ浜部屋の横綱日馬富士の2年ぶり7度目の優勝に歓声を上げて喜び合った。

モンゴルフェアを行っているヤホールでパブリックビューイングを行った。プロジェクターと大型テレビで相撲中継を上映し、弥彦に住む書家、田中藍堂さんが幅約6メートルに紙に「横綱 日馬富士」と大書した書を掲げ、優勝したらすぐに掲げられるように「優勝おめどうとう」と書いた作品も用意した。

後援会関係者など40人余りが見学に訪れ、日馬富士の取組が近づくと、日馬富士の写真を手に音頭をとり、「日馬富士！、日馬富士！」と声をあわせて声援を送った。

単独トップの13勝1敗で千秋楽を迎えた日馬富士の大関稀勢の里との取組を前に、2敗で続く平幕の松鳳山は敗れ、日馬富士は勝てば結びの一番の2敗の白鵬の取組を待たずに優勝が決まるところだった。しかし日馬富士は寄り切りで敗れて2敗となり、白鵬と並んだ。会場には「あーっ！」と悲鳴のような落胆する声が響き、「いやいや…」と言葉にならなかった。

とはいえ続く白鵬が敗れれば日馬富士の優勝が決まり、白鵬が勝ったとしても優勝決定戦が残っている。白鵬の取組に向けて今度は対戦相手の横綱鶴龍に声援が上がり、結果は白鵬が敗れた。会場は歓喜の声に包まれ、自然に万歳を繰り返した。日馬富士の優勝は2013年の九州場所以来2年ぶり。

弥彦村は「相撲の郷」として村おこしをとことしの夏、実行委員会を設立。伊勢ヶ浜部屋が協力することになった。さらに伊勢ヶ浜部屋の日馬富士、大関照ノ富士の2人のモンゴル力士を応援し、弥彦村とモンゴルの交流を図ろうと、12日から弥彦モンゴルフェアを開いており、その一環で初めてパブリックビューイングを企画した。

後援会弥彦支部幹事の株式会社二村建築社長の弥彦村・二村清栄さん(62)は「来年から伊勢ヶ浜部屋に弥彦で合宿してもらおうとなっている。そのためにも後援会の会員を増やさなければならず、こうやって盛り上げることが大切で、村おこしにつながる。優勝してくれて本当に良かった」。日馬富士の優勝は、来年の伊勢ヶ浜部屋と弥彦の交流につながるばねになると喜んでいた。

小林豊彦村長の指示もあって弥彦村では日馬富士に祝電を送って優勝を祝福し、週明けにもその後の祝いの方法を検討する。