【小耳聞き耳】燕市の新しい水道料金を他市と比べてみた (2016.1.23)

燕市水道料金の在り方検討委員会（小池信之会長）は、水道料金の見直しに関する意見書をまとめて21日、鈴木力市長に提出した。

老朽化した燕市内3地区の浄水場を1カ所に統合して新設するのに伴って、合併以来初めての水道料金の見直しを行うため、昨年7月21日に同委員会を設置して検討した。

公表された新料金は予想通り実質、大幅な引き上げになった。昨年の市内の水道利用実績を基に新料金で水道料金収入を算出すれば全体の引き上げ率がイメージしやくすくなるだろうが、その数字は公表されていない。

ほかの地域と比べて高いのか安いのか良くわからないという声があることから、他地域の水道料金と比べてみた。三条市、新潟市、長岡市で口径13ミリの場合と同20ミリの場合でグラフ化してみた。

これを見る限り、燕市の新料金が最も高くなるようだが、ほか3市と比べるとそれほど高いというわけでもない。ただ、現行の燕市の3地区の水道料金は、使用水量の少ない世帯の負担を軽くするため、基本水量を設定しているのに対し、新料金では基本水量を設けていないため、使用料の少ない10m³前後の使用料が割高になっている。

市内で最も利用が多い口径20ミリでは、10m³の使用料だと1,940円となり、これは三条市の1,140円より7割も高くなるなど、基本水量の廃止をどう見るかで新料金の評価が分かれそうだ。

口径13mmの場合の他市との水道料金を比較

口径20mmの場合の他市との水道料金を比較

口径13mmの水道使用料比較
使用量m³	0	10	20	30
燕市新料金	330	1,640	2,950	4,260
三条市	910	1,140	2,720	4,300
新潟市	880	1,250	2,270	3,290
長岡市	480	1,080	2,730	4,380
口径20mmの水道使用料比較
使用量m³	0	10	20	30
燕市新料金	630	1,940	3,250	4,560
三条市	910	1,140	2,720	4,300
新潟市	2,090	2,980	4,000	5,020
長岡市	990	1,590	3,240	4,890