文化財防火デーに旧武石家住宅で防火訓練 (2016.1.27)

第62回文化財防火デーの26日、弥彦村教育委員会は村指定文化財の旧武石家住宅で防火訓練を行った。

「文化財防火デー」は、昭和24年1月26日に法隆寺金堂壁画が火災で焼失したのを機に制定され、全国で文化財防火運動が展開される。旧武石家住宅は300年ほど前の建築と考えられ、敷地にある味噌蔵と薪小屋は国の有形登録文化財にと登録されていることから、弥彦村教委では毎年、文化財的価値のある旧武石家住宅で防火訓練を行っている。

12月から3月までの冬期間は、弥彦村シルバー人材センターの会員3人に週2回、旧武石家住宅の管理を委託しており、その3人と弥彦村教委、弥彦消防署、地元の区長ら約20人が参加。旧武石家のいろりの付近から出火したと想定し、通報訓練、水消火器による消火器の取り扱い訓練、消火栓の取り扱いと放水の訓練を行った。

先週末からの大雪でこの日は訓練の準備で除雪作業に手を取られて参加者で打ち合わせをする時間がなく、段取りを間違えてやり直す場面もあったが、ホースを消火栓に取り付けたり、先に管鎗（かんそう）を取り付けたりといった手順もシルバー人材センターの会員は自分で行ってこつなどを確かめ、放水を始めると管鎗を支えるにも思った以上に力が必要なことを身をもって体験していた。