いわむろやで歌川広重の浮世絵「名所江戸百景展」 (2017.1.10)

6日から29日まで新潟市岩室観光施設「いわむろや」で「名所江戸百景展」が開かれており、江戸時代の浮世絵師、歌川広重（1797-1858）の代表作の名所絵「名所江戸百景」のうち、冬から春を描いた38点を展示している。

新潟市岩室観光施設「いわむろや」で開かれている「名所江戸百景展」

1909年（明治42）に旧巻町二箇に生まれた東京良寛会参与の鹿児島徳治さんが巻郷土資料館に寄贈した「鹿児島徳治浮世絵コレクション」約180点のなかから一部を展示している。

「名所江戸百景」は、1856年（安政3）から広重が亡くなった翌年の59年（安政6）まで刊行された。展示しているのは、「名所江戸百景」のうちは冬から春を描いた作品。深川の上空を飛ぶワシを画面上部に描き、下に俯瞰図を描いたダイナミックな構図の「深川洲崎十万坪」、大提灯の一部だけを描いてその大きさを表現した「浅草金龍山」など、どこかで目にしたことのあるおなじみの有名な作品が並ぶ。また、「浅草金龍山」は版の使い方による違いを見てもらおうと2点を展示している。

新年を飾るにふさわし展示で、広重の作品を無料で鑑賞できるとあって、10日までの3連休は駐車場が満杯になるほどの人気を集めた。時期は未定だが、夏から秋編も開催予定。会期中の休館日は18日、開場は午前9時から午後7時まで。問い合わせは「いわむろや」（電話：0256-82-1066）へ。

• 岩室温泉 いわむろや - 新潟市岩室観光施設いわむろや（新潟市西蒲区）（新しいウィンドウで開く）