手づくりしかけ絵本コンクール最優秀賞は絵本作家デビューを目指す“一卵性親子”と言うほど仲のいい母と娘 (2017.1.22)

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「しかけ絵本蔵書日本一」を誇る三条市主催の初めての「手づくりしかけ絵本コンクール」で、一般の部の最優秀賞に選ばれて賞金100万円を獲得した作品は『ちいさなめ』。東京都小平市に住む延近里美さん(56)が文、その長女の萌さん(27)が絵を担当した母と娘の合作で、「一卵性親子だっていうくらい仲良し」と言うふたりで絵本作家デビューを目指している。

手づくりしかけ絵本コンクールの一般の部で最優秀賞に選ばれた『ちいさなめ』の作者、延近里美さん(右)とその長女萌さん
手づくりしかけ絵本コンクールの一般の部で最優秀賞に選ばれた『ちいさなめ』の作者、延近里美さん(右)とその長女萌さん

21日に三条市保健センターで行われた表彰式にふたりそろって出席した。『ちいさなめ』は、女の子が庭に埋めた給食の種が育ち、ビワの実がなったという話を6ページのしかけ絵本にした。ページを開くと家や庭の草花、木々、女の子などが飛び出す。リンゴ、メロン、ブドウなど果物の絵をめくると、なかにそれぞれの本物の種が入っているユニークなアイデアもある。

ストーリーは実話で、主人公の女の子は萌さん。ビワの木の芽が出たのを見つけたのは萌さんのおじいさんで、当時の萌さんは7歳。それから10年たった17歳のときに大きく育ったビワの木がたくさんの実をつけた。当時、そのできごとを基に絵本を制作。それから10年の間に4回ほどリニューアルした今回の作品で最優秀賞に輝いた。

国定三条市長と並んで
国定三条市長と並んで

里美さんは、都内の絵本講座を受講している。萌さんは美術大学を卒業し、今回のように文と絵を分担してふたりでたくさんの絵本を作った。今回は講座で三条市の絵本コンクールのポスターを見て昔、作ったものがあると思い出し、あらためて作り直して応募した。

里美さんは「本当にわたしは絵本作家になりたかった。それで30年たった。娘がたまたま絵が上手で、これはいけるかもと思った」。萌さんも絵本作家を目指して絵を描いており、ふたりの合作で絵本作家デビューを目指している。

審査員を務めた絵本作家、きむらゆういちさんにによる作品解説も
審査員を務めた絵本作家、きむらゆういちさんにによる作品解説も

「本当に双子に生まれたかったねっていうくらい仲良し」で里美さん。「死ぬまでには絵本を出版すること」が夢。賞金100万円は「奨学金を返します」とふたりで笑った。

小・中学生部門で最優秀賞 に輝いた『ふしぎな小麦粉』の作者、兵庫県西宮市の小学校4年生椎木寧音さん(10)も表彰式に訪れた。夏休みに地域で絵本の制作を教えてくれるサークルがあり、毎年1冊、絵本を作っている。

小・中学生部門で最優秀賞に輝いた椎木寧音さん
小・中学生部門で最優秀賞に輝いた椎木寧音さん

「賞をもらうとは思わなかった。すごくうれしいし、びっっくりした」と椎木さん。「また絵本を書きたいと思うけど、ストーリーはまだこれから」と話していた。

コンクールには全国から一般部門91点、小・中学生部門13点の計104点の応募があった。表彰式では審査員を務めた絵本作家、きむらゆういちさんによる作品解説も行われた。また、21日から29日まで栄保健センターで作品展を開き、応募全作品を展示している。

受賞者で記念撮影
受賞者で記念撮影

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