Yahoo!検索大賞新潟県部門賞受賞記念祝賀会・交流会のスピーチ全文 (2017.4.1)

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3月25日開いたケンオー・ドットコムのYahoo!検索大賞新潟県部門賞受賞記念祝賀会・交流会で冒頭、スピーチを行った。ありがたいことに好評で、複数の方から趣旨に賛同する声をいただいた。

ケンオー・ドットコムのYahoo!検索大賞新潟県部門賞受賞記念祝賀会・交流会
ケンオー・ドットコムのYahoo!検索大賞新潟県部門賞受賞記念祝賀会・交流会

スピーチ原稿だし、書き足りないことも多いので再構成して掲載しようと思ったが、考えているうちに行動せず、掲載に至らない可能性が高いことは自分がいちばんよく知っている。

そんなわけでありのままに掲載する。ご笑覧いただけると幸いだ。

ケンオー・ドットコムの佐藤雅人です。本日はお忙しいなか、120名もの皆さまからご出席をたまわり、誠にありがとうございます。

ケンオー・ドットコムは昨年12月7日、東京の虎ノ門ヒルズで開かれた「ヤフー検索大賞2016」の発表会で、新潟県部門賞を受賞いたしました。これもひとえにご協賛をいただいている皆さま、取材に対応していただいている皆さま、そして読者の皆さまと、大勢の皆さまのおかげと深く感謝申し上げるしだいです。

ヤフー検索大賞は、1年間で多くの人に支持され、前年と比べてヤフーで最も検索数が急上昇した人物、作品、製品に賞を授与するアワードで、年末の新たな国民的イベントを目指して2014年にスタートしました。その頂点となる大賞は2014年はフィギュアスケート男子の金メダリスト羽生ゆずるさん、2015年は「三代目 J Soul Brothers」、そして昨年はNHK連続テレビ小説『あさが来た』の出演で人気を集めた俳優のディーン・フジオカさんが受賞されました。

昨年はほかにも、女優部門で高畑みつきさん、アイドル部門で欅坂46、モデル部門でりゅうちぇるさん、ゲーム部門でポケモンGO、ドラマ部門で真田丸、流行語部門でピコ・太郎さんの「PPAP」などが受賞しています。

ケンオー・ドットコムが受賞した新潟県部門賞は昨年、新設されたローカルカテゴリーのひとつです。ローカルカテゴリーとは、全国47の都道府県別に最も検索数が急上昇したワードを表彰するものです。

東京都部門賞では小池百合子都知事が受賞したほか、神奈川県は「ららぽーと湘南平塚」、富山県はリオオリンピックのレスリング女子の金メダリスト「登坂えり」さん、石川県は「北鉄バス時刻表」などが受賞しています。

ヤフー検索大賞は応募するものではなく、ヤフーの検索数という客観的な指標に基づいた表彰です。昨年11月下旬、電話で受賞の連絡をいただきましたが、突然の知らせに新手の特殊詐欺ではないかと疑いました。日ごろから特殊詐欺の被害の記事を書いていますが、読者に被害に遭わないよう注意を呼びかける記事を書いている私が、詐欺にひっかかっては身も蓋もありません。受賞の電話には「お金がかかるようでしたら遠慮させていただきます」と答えました。その後、メールをやりとりしてようやく詐欺ではないとわかったしだいです。

授賞式ではローカルカテゴリーの授賞はなく、紹介だけにとどまりましたが、せっかくの機会ですので会場へ出向き、受賞者として見学すると同時に取材もさせていただきました。そのときに取材した動画がございますので、ご覧ください。

ご覧のように非常に華やかなイベントでした。

テレビの県内ニュースや燕市の広報紙でも受賞を取りあげていただきました。

現在、ケンオー・ドットコムでは月間100万ページビュー近くのアクセスがあります。昨年、ケンオー・ドットコムのアクセス数が急激に増えたということはなく、これまで通り緩やかに増えているだけで、なぜ受賞できたのかははっきりしませんが、いずれにしろ新潟県内でいちばんであったということは間違いなく、誠に光栄に存じます。

ケンオー・ドットコムは、2000年夏にiモードサイトを中心とした情報サイトといった形でサービスを開始してから17年になります。あらためて当時の記事を見返すと、初めての記事は2000年9月3日に行われた燕市長選挙の開票速報で、当時の高橋甚一市長が2期目の当選を果たしています。

当初は月に20本足らずの記事を掲載していましたが、しだいに県央地域のニュースサイトに形を変え、今では月に150本から200本の記事を掲載しています。通算した記事の数は約2万本にも達する計算です。それが今もすべてアーカイブとしてサイト上に保存され、閲覧できます。

この17年間で最も強く記憶に残っているのは、やはり2004年の三条市嵐南地区が大規模な浸水被害に見舞われた7.13水害です。

市内や近郷はもちろん、全国からケンオー・ドットコムのサイトに膨大なアクセスがあり、サーバーがダウンするような状況に陥ることもありました。堤防決壊から数日間は1、2時間ていどの仮眠を何度かとった以外、眠る間もなく情報発信に努めました。おかげでこの間の記憶は断片的にしか残っていません。おびただしい量の情報が寄せられ、とてもすべての情報を発信できる状況ではありませんでした。人命や財産にかかわる情報を第一に優先順位をつけ、情報を取捨選択して発信し続けました。

個人からの問い合わせも数多くあり、できる限り対応しました。長岡市から夫が仕事で三条へ出掛けたまま帰らず、何か情報がないかという問い合わせがありました。結局、その男性は堤防決壊現場付近で仕事をしていたらしく遺体で発見され、無力感や悔しさを味わいました。

話は変わって、ことしになって新潟のテレビ局のプロデューサーにお目にかかった際、近年、県内のテレビ局が燕三条地域を取りあげることが増えているというお話をお伺いしました。プロデューサーによるとそのネタ元をたどっていくとケンオー・ドットコムであることが多いと言われました。

実際、取材先ではとくにテレビ局関係者からいつもケンオー・ドットコムを見ていると良くあいさつされます。また、県外のメディアからも問い合わせを受けることがあり、結果的に燕三条の地域情報のプレスリリースのような役割も果たしていると自負しています。

2年ほど前にケンオー・ドットコムのミッションを掲げました。サービスを続けるなかで、ぼんやりとイメージができあがっていたケンオー・ドットコムの方向性を明文化することで、ぶれずに進むべき道を真っすぐ進んで行こうと考えました。それがこちらです。

「ケンオー・ドットコムは、地域の情報を拾いあげて共有し、共感を呼ぶことで地域の人と人とをつなぎ、主体的に活動しようとする人たちをサポートし、地域の包摂性の向上に貢献します。」

自戒も込めて申し上げますが、同じことでもその人や物との関係で受け止め方が変わってしまうことがあります。例えばまったく縁のない人が素晴らしい実績を上げたときに、ともすれば、ねたみそねみといった負の感情が生まれることがあります。しかしそこには何の生産性もないばかりか、自分をおとしめてしまうだけです。しかし、それが親友だったらどうでしょう。心の底から素晴らしい実績をともに喜びあえるはずです。

ケンオー・ドットコムが目指すのは「共感を呼ぶメディア」です。

ケンオー・ドットコムが情報を発信し、それを共有し、共感することで人と人とがつながりを深め、コミュニティーとしての一体感を強固にし、他者を排除しない寛容性の高い社会がつくられるていくと確信しています。もちろん、つながり合うことでしがらみなどデメリットと感じることもあるでしょうが、それを上回るメリットがあるはずです。

同時につながりの深いコミュニティーを都会で求めるのは難しく、地方で暮らすことの大きなアドバンテージになり、地方創生のキーワードともなるのではないでしょうか。

たまたまそんな話を燕市役所で話していたところ、職員の方から「それこそがシティープロモーションではないか」と言われました。

シティプロモーションについて調べてみると、観光客増加・定住人口獲得・企業誘致等を目的に地域のイメージを高め、知名度を向上させる活動などとありました。わたしもそのていどの理解しかありませんでした。

さらに調べると、2013年に開かれた第14回都市政策研究交流会の内容を取りまとめた公益財団法人日本都市センター発行のブックレットのタイトルには「シティプロモーションによる地域づくり-「共感」を都市の力に-」とあります。その概要には次のような一文があります。
「(シティプロモーションは)活動自体が、互いに共感できる価値観を媒介にして多様なコミュニティをつくる現代都市住民に、市民の多くが共有できるそれぞれの都市の魅力を一つの核として、地域の一体感を醸成させる良さも持っています。」

まさにここにある「共感できる価値観を媒介にして」というくだりは、ケンオー・ドットコムの目指す方向と同じであり、情報発信を通じてケンオー・ドットコムは燕三条地域のシティープロモーションにも貢献できるはずです。

今回の受賞を受け、友人などから2度、サプライズパーティーを開いていただき、誠にありがたく、恐縮いたしました。同時にオフィシャルな祝賀会を開くべきとのご意見もいただきました。皆さまにはご足労をおかけいたしましたが、ケンオー・ドットコムが社会に果たすべき役割や責務を自覚し、決意を新たにするためにも本日の祝賀会を企画させていただきました。

きょうの催しは「祝賀会・交流会」という名称とさせていただきました。ご出席いただいた皆さまは、地域で主体的に活動されている方ばかりです。せっかくの機会ですので、ケンオー・ドットコムがいつもサイト上で展開しているミッションをきょうはこのリアルな場所でも果たすべく、交流にウエイトを置いた気軽な会とさせていただきました。ぜひこの機会に大勢の方と交流していただき、わずかでも新たなつながりが生まれ、コミュニティーの深化を図ることができれば本望です。

ケンオー・ドットコムには、取材内容の拡充やサイトデザインの刷新、組織としての継続性など課題は数多くあります。今回の受賞を契機にさらに「共感を呼ぶメディア」として末長く愛されるよう精進してまいる所存であります。今後とも皆さまからの変わらぬご支援、ご協力をたまわりますよう、お願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。


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