山古志を撮り続ける三条市出身の中條均紀さんが越後川口のアトリエでオープンガーデン&写真・木工展 (2017.6.16)

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三条市出身で長岡市に住み、旧山古志村を中心に風景写真を撮影する写真家、中條均紀(まさのり)さん(64)は、長岡市川口に建てた「アトリエShinla(シンラ)」で6月18日(日)までオープンガーデン&写真・木工展を開いている。

アトリエShinlaでオープンガーデン&写真・木工展を開いている中條均紀さん
アトリエShinlaでオープンガーデン&写真・木工展を開いている中條均紀さん

中條さんは三条市西本成寺の生まれで1980年ころに長岡市へ転居。子どもを撮った写真が赤ちゃん写真コンテストで入賞したのがきっかけで、86年に本格的に写真を始めた。87年から山古志村、その周辺の風景や風俗を取材し、99年に写真集「古志の里」、2004年に写真集「古志の里II」を発表した。

04年10月、まさに中條さんが取材した地で新潟県中越沖地震が発生した。それから全国で中條さんのチャリティー写真展が開かれ、三条市丸井今井邸でも開かれた。05年に「古志の里II」で第14回林忠彦賞を受賞し、さらに写真集「山古志村ふたたび」を出版。チャリティー写真展「がんばれ山古志」の開催は全国50カ所以上におよんだ。

アトリエの空間を生かして展示されている写真
アトリエの空間を生かして展示されている写真

写真家として注目を集める一方、07年1月に脳梗塞(こうそく)で倒れた。右の手足がまったく動かなくなったものの、リハビリに励んで3カ月後に退院し、つえをついてゆっくり歩けるようになった。今は足は引きずるものの手はほぼ元通りに回復した。

木工は「右手がうまく使えるように」とリハビリがてらに5、6年前から独学で始め、「おかげでよく動くようになった」と中條さん。自分で撮った写真をデータ化してレーザーカッターで加工し、種類の異なる厚さ2ミリの板を象嵌(ぞうがん)のようにはめ込んだ作品や素材の形を生かした小物入れなど玄人はだしの作品ばかりだ。

木工作品も玄人はだし
木工作品も玄人はだし

アトリエにはイングリッシュガーデンがある。中條さんが入院中に設計し、リハビリのつもりで庭づくりに取り組んだ。配管や電気の配線から始め、花壇、池、小川、滝、パーゴラ、バーベキュー台、ピザ釜も作った。花壇は妻が手入れし、バラは約150種にもなる。

このバラの開花期にあわせてオープンガーデンと写真、木工の展覧会を開いているもので、中條さん夫婦の思いが凝縮したアトリエを公開している。写真を見たいと関東、関西から訪れる人もいる。

アトリエの壁に咲くツルバラ
アトリエの壁に咲くツルバラ

多彩な趣味をもつが、「基本は写真なんだろうね」。アトリエは写真仲間が気軽に集える場所を、仲間づくりをとつくった。年間200人以上は訪れる。アトリエで写真教室を開き、長岡の2Nクラブと魚沼の和クラブの2つの写真クラブの指導者も務める。今も食品会社の役員に就いているので、アトリエでゆっくり過ごせるのは週末。写真仲間からは早く仕事をやめて自分たちのために時間をつくってほしいと言われる。

今も変わらず山古志を撮り続ける中條さん。「見え方が時代、時代で変化する。同じ所を撮るにも違う写真が撮れる気がする」と中條さんを魅了する。「どう表現するかはこれからですが、来年1月には木工と写真のコラボ展をやってみたい」と次のステージに向けて意欲は尽きない。

公開は午前10時から午後4時まで。住所は「長岡市川口中山1323-6」で「道の駅 越後川口 あぐりの里」近く。

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