8日の花燈籠押しに向けて花燈籠の組み立て、さらにPRに工夫 (2017.7.7)

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三条市吉野屋、石動(いするぎ)神社の夏季大祭宵宮の8日、花燈籠(はなとうろう)押しを奉納する地元吉野屋の青年でつくる吉野屋花燈籠講(内山良太講長・講員63人)は2日、2基の花燈籠の組み立てを行った。

 石動神社夏季大祭宵宮の花燈籠押しに向けて花灯籠を組み立てる吉野屋花燈籠講
石動神社夏季大祭宵宮の花燈籠押しに向けて花灯籠を組み立てる吉野屋花燈籠講

この日は講員20人ほどが参加し、雨が降ったので吉野屋フォーラムとなりの吉野屋機械利用組合の格納庫で組み立てた。1.8×1.2メートルの木枠に色とりどりの造花を立てて協賛企業名を書いた札を取り付けた。揺すっても落ちないように針金で固定し、あとで木枠の側面に障子を張るなどして完成だ。

あわせて吉野屋地内の県道8号長岡見附三条線近くのドライバーから良く見える場所2カ所に高灯籠を設置した。それぞれ10基の高灯籠に文字があり、並べると「7/8石動神社夏季大祭花灯籠押し」と読める。昨年は1カ所だけだった。

さらにことしは当日、講員に配布する白地の豆絞りと贈答用の青地に石動神社の神紋のある手ぬぐいを50本ずつ新調。これまで石動神社の参道に竹燈籠を飾っているが、ことしは初めて吉野屋フォーラムにも6、70の竹燈籠を飾るなど、ことしの花灯籠押しに向けた気合いを感じさせる。

当日は吉野屋フォーラムが拠点で、午後1時から3時まで吉野屋フォーラムでスーパーボールすくいと射的の「ちびっこ縁日」を行い、4時に子ども燈籠が出発して石動神社大門前を目指す。6時に2基の花燈籠が連れ立って出発し、講員40人ほどが担いで吉野屋地内を巡行する。

花燈籠押しをPRする高燈籠も2カ所に設置
花燈籠押しをPRする高燈籠も2カ所に設置

途中、自治会長宅など数カ所で花燈籠を激しく揺すってもむほか、8時から吉野屋フォーラム近くの田んぼからスターマイン6組をはじめ花火を打ち上げる。

10時ころから神社下で花燈籠をもむのがハイライト。さらに石動神社へ上がって最後の気勢を上げたあと、神事を行って幕を閉じる。

石動神社は784年(延暦3)の創建で1698年(元禄11)に今の権現山に遷宮された。遷宮とともに毎年6月13日を宗祖の命日にあわせた法会「会式」が行われるようになり、それが今も月遅れで行われている。

花燈籠押しはその宵宮の行事として行われているが、いつ始まったかは定かではないが、90年以上前の大正10数年ころから今とほぼ同じ形で行われていると言う。五穀豊穣、氏子安全祈願、蚕(カイコ)への感謝が目的とされる。

戦時中は一時、中断された。吉野屋地区でも多くの若者が犠牲になった。戦後、帰郷した若者たちが終戦後から2年後の1947年(昭和22)4月には花燈籠講を復活させて今なお続いている。

花燈籠は7基を数えたこともあるが、今は2基。いずれ絶えてしまうのではという危機感が強く、近年はPRに力を入れている。2014年には吉野屋花燈籠講のブログも開設した。講長の保育士内山良太さん(36)は「人員が少なくなっているなか、伝統ある祭りなのでしっかり神社まで奉納できるようにしたい」と力を込めた。

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