藤次郎のオープンファクトリーがオープン 産業観光の拠点に期待 (2017.7.22)

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包丁メーカーの藤次郎株式会社(藤田進社長・燕市物流センター1)は21日、燕市吉田東栄町、藤次郎ナイフギャラリーに隣接してオープンファクトリーをグランドオープンした。

 藤次郎のオープンファクトリーのオープニングセレモニーでテープカット
藤次郎のオープンファクトリーのオープニングセレモニーでテープカット

午前9時半からオープンファクトリーのエントランスで約30人が参列してオープニングセレモニーを行った。藤田社長はあいさつで、あまり費用をかけられなかったので見学通路をガラスで仕切ることができなかったが、逆に工場らしい音やにおいがする「五感に訴えらえるような工場」となり、「打ち刃物の伝統技術と最新を融合して新しい刃物を作っていきたい」と話した。

昨年、燕三条地域の名だたる工場を開放する「燕三条 工場の祭典」に参加して工場を見せたことで、包丁を作ってみたいという大学生が何人か訪れ、来年は2人の採用が内定。地場の産業界では求人が苦労するなか、「燕のものづくりをやってみたいという人が出ているのはすごくいいこと」と工場見学が雇用促進に貢献することを強調。観光地の弥彦へ向かう通称「弥彦街道」沿いに立地し、「観光コースのひとつになり、もっとお客さんが来ると産業から観光につながる」、「産業観光が盛り上がれば」と期待した。

 オープンファクトリーを案内する藤田社長
オープンファクトリーを案内する藤田社長

鈴木力燕市長は「高い品物だけど、それだけの裏付けがある、価値があるということを理解してくれる人をどんどん増やすことが燕市全体のブランド力の向上、価値につながる」とし、弥彦へのルートのベストポジションにあり、「この地域の産業観光の拠点に場なり得るのではないか」と期待した。

田野隆夫燕商工会議所会頭は、オープンファクトリーは「産業観光の本当に大きな武器になる」、「後輩が続いて燕の産業界を引っ張ってくれる人が必ず出てくる」。山崎悦次燕市観光協会会長は燕商工会議所会頭は「燕の産業観光の本流になるよう期待する」とそれぞれ祝辞を述べ、建物の外へ出てテープカットを行った。

 工場を五感で感じられるオープンファクトリー
工場を五感で感じられるオープンファクトリー

同社は、これまで刃物工房をメーンに予約制で工場見学を行っていたが、見学者の安全確保のために見せられる所が少なく、見学者からはもっと見せてもらえないかという声があった。昨年、工場の祭典に参加してさらに強く意識するようになり、オープンファクトリーの整備に取り組んだ。

エントランスを新築し、隣接した工場を買い取って「藤次郎ナイフファクトリー」に。刃物工房は「藤次郎ナイフアトリエ」とした。同社は包丁を一貫生産しており、そのほとんど工程を見ることができる。工程サンプルもあり、エントランスでは同社の沿革も知ることができる。

藤次郎の沿革を知ることができるエントランス
藤次郎の沿革を知ることができるエントランス

オープンファクトリーは、燕産業カレンダーの稼働日の午前9時から午後5時まで予約なしでいつでも見学できる。昼休みの正午からの1時間と、午前10時と午後3時の休憩がそれぞれ10分ある。説明が必要な場合は予約する。見学の所要時間は約40分。

23日まで毎日午前9時半から午後5時までオープニングイベントを行っている。毎日先着100人にピーラーをプレゼントしているほか、らーめん潤の背脂煮干しラーメン、DAIDOCO青果氷店のかき氷、キネマ・カンテツ座のカンテツコロッケが食べられる出店がある。

 =各日先着100人にプレゼントしているピーラー
各日先着100人にプレゼントしているピーラー

ほかにもアウトレットセール、商品購入者を対象にガラポン抽選会、地元の農産物の直売や食品の販売、ペーパーナイフ制作体験、ピーラーでの皮むき大会などもあり、来場を呼びかけている。問い合わせは藤次郎ナイフギャラリー(電話: 0256-93-4195)へ。

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