三条ものづくり学校に常設コースをもつ燕三条ミニ四駆大学(根津孝太郎学長)のオープンキャンパスが12月3日(日)、昨年に続いて三条ものづくり学校で開かれ、ことしはあわせて米粉を使ったパンや菓子のマーケット「ベイベイクデイ」も同時開催して、より幅広い層を三条ものづくり学校へ呼び込む。
燕三条ミニ四駆大学は、子どもからおとなまで誰でも利用できる、ミニ四駆を通した学びと遊びの場として2015年、三条ものづくり学校にオープン。会員数は600人にのぼる。長いコースを常設していることもあり、全国のミニ四駆マニアに知られる存在となり、タミヤからの公式ムック本ではミニ四駆大学のロゴがステッカーに採用されている。
オープン2周年を迎え、昨年に続いてオープンキャンパスを企画した。体育館の多目的ホールを会場に、学長杯ミニ四駆大会、ワークショップ、トークセッション、コンデレ展覧会、ショップを行う。
ミニ四駆大会はアップダウン、バンク、ウェーブなどがある192.6メートルのコースを設営。オープンクラス、ジュニアクラス、ファミリークラス、ワークショップクラスの4クラスに分かれて競技する。
オープンクラスとジュニアクラスは会員限定で自分で組み立てたマシンで参加し、参加費500円、缶バッジプレゼントもある。当日入会も可能。入賞者には地元企業の工具や根津学長提供グッズなどの賞品があり、参加は事前エントリーを優先する。
ファミリークラスとワークショップクラスは当日受け付けだけで、参加は無料だが賞品はない。ファミリークラスはほかの人が組み立てたマシンでも参加できる。ワークショップクラスは会場で行うマシンの組み立てワークショップで作ったマシンで参加する。
ワークショップは6つ。「燕三条の工具で作ろう!組み立てワークショップ」は燕三条地域の工具でミニ四駆(参加1,000円・本体キット+単三アルカリ電池2本セット)やメカ・ダービー(同)を組み立てる。「蒔絵体験 〜ミニ四駆を蒔絵(まきえ)で飾ろう〜」は三条仏壇の彩色技法のひとつ、蒔絵でミニ四駆(1,000円・ミニ四駆は持参)や鏡、めがねケースなど(1,200円〜)に蒔絵を施す。
「3Dモデリング体験〜オリジナルドライバーを作ろう〜」は、ミニ四駆に載せるドライバーの動物のデータを作成して3Dプリンターで出力し、オリジナルドライバーを作る。3Dデータを作成したことのない人でも簡単にデータをカスタマイズできるインターフェースで操作できる。3Dプリンタで出力したモデルはあとで郵送し、参加費は郵送料込みで1,000円。
「JUN WATANABEとラジコンで遊ぼう!ラジコン体験会」は、熱狂的なラジコンファンでもあるクリエイターJUN WATANABEさんの指導でラジコンの操作方法を1から指導する。参加は無料、初心者大歓迎。
「スイーツデコワークショップ」は、ミニ四駆をかわいく飾るスイーツデコワークショップ。ミニ四駆デコ(参加費1,000円)以外にもかわいいオリジナルチャームやハンドミラーなど(500円〜)のグッズも作れる。「JUN WATANABE STENCIL WORK SHOP 〜」は、JUN WATANABEさんと一緒に、ツールバッグに型がくり抜かれたシートで文字を印刷するステンシルプリントを施す。参加費はTOOL BAG (ノベルティ付) が1,500円で50セット限定。持ち込みアイテムはステンシル1カ所につき1,000円。
そしてトークセッションは午前11時から行い、大人気のミニ四駆「ライキリ」のデザイナー根津孝太学長と「デクロス」のデザイナーやまざきたかゆき氏によるトークセッション。実車とミニ四駆それぞれのデザイン手法の違いをはじめ、目からうろこのミニ四駆制作秘話が盛りだくさん。デザイナー視点でのミニ四駆やラジコンへの想いを語る。
コンデレ展覧会は、タミヤ公認競技会で開催される“コンクールデレガンス”を略した“コンデレ”で見た目や塗装などのマシン改造のアイデアが施されたマシンを展示する。根津学長はじめ一般の客からも投票してもらい、入賞者には豪華商品をプレゼントする。参加無料で誰でも参加できるが事前申し込みを優先する。
ショップでは、会場限定販売の燕三条ミニ四駆大学オリジナルグッズや地元燕三条のメーカーが製造する精巧な工具を販売。さらに10月7日に発売したばかりの根津学長最新著書『カーデザインは未来を描く』を会場特別価格で限定数を販売する。燕三条ミニ四駆大学オリジナルグッズには、燕三条ミニ四駆大学のロゴをデザインしたマスキングテープ(300円)もある。
昨年のオープンキャンパスは300人が来場して盛り上がったが、コアなミニ四駆マニアがほとんどだったことから、家族で来場しやすいにようにことしはイベント「ベイベイクデイ」を同時開催することにした。
名称は“ベイ(米)”と“ベイク(bake)”をつなげたもので、米や米粉を使った菓子やパン、米に関するプロダクトが並ぶマーケット。三条ものづくり学校らしい「食」は何かと考え、新潟県が誇る特産物の米にスポットを当てた。小麦アレルギーやグルテンフリー食品が認知され、安心して食べられる食品としての米の価値も再提案し、米の可能性を楽しみながら学んでもらう。
米粉を使ったパン、ベーグル、クッキー、たい焼き、シフォンケーキ、マフィン、ドーナツ、ジャム、カレーなどを売る12店が出店。ベイベイクデイのロゴをあしらったバッグも販売する。そのほか、キッチンカー2台も営業する。
オープンキャンパスは午前9時から午後4時まで、ベイベイクデイはそれより1時間遅いスタートで午前10時から午後4時まで。問い合わせや各種申し込みは三条ものづくり学校(0256-34-6700、sanjo@r-school.net)へ。