官庁仕事納めの28日、燕市の鈴木力市長は午後4時半から市役所で幹部職員ら約120人を前に年末の訓示を行った。
鈴木市長は、ことしのえとがとりだったので、燕市の年にしようとしてスタートしたことから1年を振り返った。雑誌『プレジデント』の1月16日号の記事「全国移住したい町ランキング25」で燕市が12位に入り、幸先のいいニュースでスタートし、産学協創スクエア事業も1年目としては順調に進んだ。
活動人口では、春に市民活動の拠点となる中央公民館の東棟が完成し、健康づくりマイストーリー運動は登録者が1万人を超えた。古着等回収事業「福服BOOK(ふくふくブック)」は毎週たくさんの服が集まった。
交流応援人口では、道の駅国上がグランドオープンし、インバウンド観光を含めて産業観光が広がった。ふるさと納税は3年連続県内ナンバーワンで、今年度もすでに7.7億円となり、昨年度1年間の5.8億円を上回っている。
懸案の国道116号吉田バイパスの建設は都市計画決定に向けて国、県、市の3者協議が始まり、10年間止まっていた針が動き出した。水道事業は弥彦村との広域化で基本合意した。総じて「順調な1年間だだった」と受け止め、職員に感謝した。
一方で、7月は毎週のように大雨で災害対策本部を設置した。前年度決算は8億円ていどの赤字になった。災害はあらためて日ごろの備えをしっかりやっておかなければならない、財政面は今一度いろんな見直しを進めていかなければならず、「それをわれわれにあらためて考えさせられた1年」でもあった。
ふだんの住民サービスは、アンケートで非常に応対がいいという数字が上がっている。
「どうか休みの期間は十分に鋭気を養っていただいて、家の大掃除もあろうかと思うが、プライベートの方もしっかりやっていただいて新しい年を迎えていただきたい」。年末年始は気がゆるみがちになるが「われわれはプライベートな時間も公務員としての行動を求められる。それが公務員の宿命なので、うちに帰ってもう市民の範とならなければならないという意識は忘れずに年末年始を過ごしていただければ」と願った。