大河津分水路改修事業起工式で図らずも三段落ち 新野積橋完成は正しくは4年後 (2018.3.19)

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17日行われた大河津分水路改修事業の起工式でのこと。小学生からのメッセージとして長岡市・寺泊小の4年生4人が「大河津分水の役割」をテーマに調べたことを発表した。4年生が「新野積橋の工事は来年から本格的に始まります。新野積橋は18年間かかって完成です。わたしたちは18年後、28歳です」と話すと、式典中で最も大きな笑い声が起こった。

た大河津分水路改修事業起工式「大河津分水の役割」を発表する寺泊小4年生
た大河津分水路改修事業起工式「大河津分水の役割」を発表する寺泊小4年生

4年生は笑わせようと意図したわけではない。思いがけない笑い声に4年生も少し戸惑うような表情を見せた。実は結果的に伏線となるあいさつがあった。

来賓祝辞で塚田一郎参院議員は、事業完了は14年後であることについて隣りに座った佐藤信秋参院議員の言葉を引用。「14年では長すぎるとわたしのとなりで(佐藤氏が)おっしゃっておりましたので、いかにそれを短くするかがわれわれ国家議員の大きな使命だと思って頑張ってまいる」と述べた。会場の多くの人が自分の年齢に14を足してみたに違いない。

塚田参院議員(左)と佐藤参院議員
塚田参院議員(左)と佐藤参院議員

続いて祝辞を述べた佐藤参院議員はそれを受けて「(国交省が)計画たててくれて30年って言うから、いくらなんでもそれはないじゃないかと。それで30を切り替えて13年にしてくれと。昔は11年でやったんだ。だから今の状況で言えば10年でできそうですから皆さん一緒に頑張りましょう」。これにも笑い声が出た。

これがフリになっての4年生の発言。新野積橋が完成するときに自分たちは28歳になっているという言葉が結果的に工期の長さを強調するような形になり、図らずも見事な三段落ちが成立。苦笑いのような笑いにつながった。ただし、新野積橋の工事期間については誤解があったので正しい工期を引用する。

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1年目
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2年目
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9年目
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10年目
用地取得                    
掘削工                    
新第二床固                     
現第二床固切下げ工                    
野積橋架替工                    
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11年目
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12年目
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13年目
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用地取得                
掘削工                
新第二床固                 
現第二床固切下げ工                
野積橋架替工                

大河津分水路改修の全体工程計画のガントチャートにあるように、野積橋架替工は、着工から3年目の2017年度から22年度までの5年間。4年後の次の冬季五輪パラリンピックのころに新野積橋が完成するわけだ。小学校4年生はそのとき中学校2年生になっている。それほど遠い未来ではない。工事は15年度の着工から18年間の工期だが、4年生は今から18年後に野積橋架替工を含めすべての工事が終わると勘違いしたようだ。

ついでに佐藤参院議員は祝辞で「流作場(りゅうさくば)」という言葉を使ったが、初めて聞いた。佐藤氏は「わたしんところは信濃川のいちばん下」、「(衆院議員の)鷲尾さんとこも本当はそうなんだよな」、「(篠田新潟)市長んとこ流作場だっけ?」と続け、流作場は「作ったら流れるの。要するに信濃川があふれるから、作っても作っても流れるから流作場」と解説した。

さらに「わたしの親父なんかは雨が降ると畳を持って川に行くの。畳で水を防ごうと。子どもたちもみんな出て。というのがやらなくてすむようになったのがこの大河津分水路ができたてから。すごいんですよ」と昔のエピソードを話した。

調べると流作場は、川などの堤防から川側の「堤外」にある田畑で、いつも水をかぶり、洪水になると作物が流されてしまうところ。新潟市にはかつてそのものずばりの「流作場」という大字が存在している。


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