県議会が米山知事の辞職申し出に同意 知事は7分余りあいさつ (2018.4.27)

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新潟県議会は27日開いた4月臨時会で、米山隆一知事の女性問題に伴う辞職の申し出に同意した。辞職に伴う知事選は5月24日告示で6月10日投開票が行われる。

出席してあいさつした米山知事は、「私の至らなさ」や「不徳の至り」と詫びつつ、県政への思いなどについて7分余り話し、道半ばの未練をにじませた。また、「県政の信頼回復に関する決議」を可決した。米山知事のあいさつの全文は次の通り。

米山知事のあいさつ全文

このたび一身上の都合により任期半ばで知事の職を辞するに当たり、県議会議場でのごあいさつの機会を与えていただきましたことに対し、心から感謝申し上げます。

先般、週刊誌によって報道されました女性問題によって多くの県民の皆さまに失望と政治に対する不信の念を抱かせ、県政を混乱させてしまいました政治的、道義的責任をとって去る4月18日、辞表を提出し、ただいま同意をいただきました。

この問題はひとえに私の至らなさによるものであり、改めてすべての新潟県民の皆様に心よりお詫び申し上げます。

すでに知事の職にない私が言うべき立場にないことは重々、承知しておりますが、日本には武士の情という言葉もございます。繰り返しすべて私の不徳のいたすところではありますが、この場をお借りして、県政について皆さまに勝手なお願いを申し上げることお許しください。

県政には今、さまざまな課題があります。原発問題はその大きな課題のひとつです。この問題に対しては、さまざまな意見があり、そのなかに県として取り扱い難い問題だという意見があることも、もちろん承知しております。

しかし、私は住民の生活に密着する地方自治体だからこそ、福島第一原発事故が人々の生活にもたらしたものから、原発問題から、私たちは目をそらしてはいけないと思います。

そして同時にこの問題が地域に抜きがたい分断をもたらす事態になることもまた絶対に避けなければならないことだと思っています。

今後、原発問題がどのように進むのか、それは今の私が口にすることではありません。しかし、この新潟に住む、ここふるさとに住むみんなが福島第一原発事故がもたらしたもの、原発事故というもの、原発を直視し、共通の土台に立って最終的に民主主義のプロセスによってひとつの方向をつくっていく取り組みをぜひ続けていただきたいと心より思います。

人口減少問題は新潟県の私たちの存続にかかわる喫緊の課題です。この問題に特効薬はありません。誰がどのように取り組んでも一朝一夕に解決するものじゃないでしょう。しかし、現実を謙虚に認めれば、改善すべき点は多々、見つかります。

私たちは今までの暮らしのなかで人間らしく生きることをどこか置き去りにしてきました。誰もが人間らしく暮らせる県政を粘り強く、根気よく、ぜひ実現させていただきたいと思います。

そのなかで医療、介護、福祉は最初に大きな課題に直面します。必要としている人が必要な福祉を受けられない悲劇を生み出さないために、現実に即したさまざまな調整と未来を見越した計画が必要です。個人で対処しきれない不幸によって希望を失ってしまう人を決してつくらない適切な医療、介護、福祉をぜひ整備、維持していただきたいと思います。

働くすべての人が将来に希望をもてる産業をつくりだしていくことは、新潟の活力を生み出していく源泉です。我々の予想しなかった速度で変わりゆくこの社会のなかで、新潟が新しい夢を創出する場であり続けるために、時代と民間のそれぞれのニーズに即した産業政策をぜひ実現し続けていただきたいと思います。

新潟の誇りである農業は、未来の産業であると同時に私たちのふるさとである中山間地の暮らしの基盤です。ぜひそれぞれの実情にあわせてそれぞれの農業を守り、育てていただきたいと思います。

そしてそのすべてを支えるのが、まちであり、まちをつなぐ交通網であり、その安全を確保するインフラです。一人ひとりの県民の皆さんが暮らしやすいまち、行き交いやすい交通、安心して暮らせる県土をつくり、魅力にあふれ、多くの方々が住み、訪れる新潟をぜひつくっていただきたいと思います。

そして最後に新潟の未来は今、社会に出ている私たちだけでつくることができるものではありません。これから社会に出る若者たち、これから生まれてくる子どもたちの新しい柔軟な力を借りなければ新潟の未来をつくることはできません。

若者たち、子どもたちの未来をつくることこそが新潟の未来につながります。ぜひ若者たち、子どもたちの教育に力を尽くしていただければと思います。

自らの不徳で去りゆく者として誠に勝手なことを申し上げました。どうかお許しください。短い間でしたが、この議場で皆さんと県政のさまざまな課題について闊達な議論を交わしながら新潟の未来を語り、その未来をつくる一翼を担えたことは、本当にありがたいことでした。心から感謝申し上げます。大変ありがとうございました。

そしてこの取り組みを県の職員の皆さんが本当に一生懸命支え、実現してくれました。心から感謝申し上げたいと思います。大変ありがとうございます。

そして何よりも多くの県民の皆さまが私にその機会を与え、見守ってくださいました。県民の皆さん一人ひとりに心から感謝申し上げるとともに私の不徳の至りで、皆さまの期待に反し、このような事態に至ってしまいましたことにあらためて心から深くお詫び申し上げます。今まで大変ありがとうございました。そして大変、申し訳ありませんでした。

しかし、それでも私は新潟県民の皆さんの力と新潟の未来を信じています。大変ありがとうございました。

(佐藤)

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