弥彦の丘美術館企画展で加茂市の漆芸家 中村謙二さんの作品展 (2018.7.24)

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弥彦の丘美術館は14日から9月2日まで企画展「潤いと漆 中村謙二展」を開き、新潟県美術家連盟名誉会員に就く加茂市の漆芸家、中村謙二さんの作品20点を展示している。

「潤いと漆 中村謙二展」で日展出展作3点
「潤いと漆 中村謙二展」で日展出展作3点

中村さんは1940年生まれ。70年に漆芸家の日展作家、西山新次郎氏(号・翠園)に師事した。79年から日本現代工芸美術展に5回入選し、同じ年から日展に19回入選した。

日本現代工芸美術展では83年に現代工芸賞を受けて85年に会員に推挙され、86年から13回、会員出品。89年には日展会友に推挙された。県美術家連盟では2009年に理事長、11年から名誉会員に。15年には地域文化功労者として文科相表彰を受けている。

「煌城の韻」(2018年制作)
「煌城の韻」(2018年制作)

県立万代島美術館の「新潟の作家100人展」、県の「黒竜江省友好芸術作品展」などに出展し、弥彦村では04年に弥彦村総合コミュニティセンターで開かれた「県央の作家5人展」に出展、09年に今回と同じ弥彦の丘美術館で「漆の中に見る宇宙 中村謙二漆芸展」が開かれている。

今回の展示は20の平面作品。日展3点、日本現代工芸美術展5点のそれぞれ出品作品を含み、ことし制作した作品も6点ある。

幾何学的な図形を組み合わせた製図のように精緻なデザイン構造というベーシックな部分は今も昔も変わらず、漆ならではの深みのある光沢が中村さんならではの表現を見せる。

「一辺の雲」(2017年制作)
「一辺の雲」(2017年制作)

同時に曼荼羅を連想させられる繰り返しや描かれた建物などから宗教性や古代のイメージも思い起こさせられる。そんななかでも2017年の作品「一辺の雲」は、それ以外の隅々まで計算された幾何学的なデザインを使わず、筆を一気に払ったように勢いに任せてかすれ方にも不確実性のある線が鮮烈で、新たなチャレンジにも勢力的に取り組んでいる。

会期中は無休で毎日午前9時から午後4時半まで開館。中村さんによる作品解説をいずれも日曜の7月29日、8月5日、12日、19日、26日の午後2時から行う。入館料は高校生以上300円、小・中学生150円。問い合わせは弥彦の丘美術館(電話:0256-94-3131)。

(佐藤)

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