【ドットコラム】「鯛の盆」で墓参りに鯛車の貸し出し (2018.8.15)

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新潟市西蒲区の巻地区で盆を郷土玩具「鯛車(たいぐるま)」の赤いあかりで染めたいと、墓参りの13日夜、新潟市巻文化会館でことしも「鯛の盆」と称した鯛車の貸し出しが行われた。

鯛車を引いて墓参りへ向かう浴衣の女の子
鯛車を引いて墓参りへ向かう浴衣の女の子

鯛車は車輪のついた台車にタケの骨組みに和紙を張り、タイをかたどった灯ろうを載せた郷土玩具。分布ははっきりしないが、西蒲区だけでなく、かつては三条市でも8月10日の観音まつりに鯛車を引いて参拝に出掛けるの風習があった。

2005年に鯛車復活プロジェクトが発足し、鯛車を作れる人を育てることから始めた。「鯛の盆」はそのプロジェクトで作った鯛車を貸し出して、鯛車を引いて出掛ける昔ながらの墓参りの風景を復活させてことしで8年目になった。巻地区まちづくり協議会が主催する。

ずらりと並んだ鯛車
ずらりと並んだ鯛車

これまでに作った約60台の鯛車を貸し出したほか、巻地区の小学生が製作した100台を超す鯛車を展示し、周辺を竹あかりなどで飾った。日没ころから親子が切れ目なく訪れ、子どもたちは借りた鯛車を引いて近くに複数ある寺へ墓参りに向かった。

浴衣を来た子どもも多く、ガラガラと音を立てて鯛車を引くようすは情緒にあふれた。真っ暗になると人影は闇にまぎれて鯛車だけが浮かびあがった。たくさんの鯛車の群れから子どもが引く鯛車が1台、また1台と泳ぎ出して行くように見えた。

墓参りから帰っても「また来年もこれやる」と去りがたくむずかる子どもも。今も昔も鯛車は子どもたちにとって魅力的な玩具で、この習慣が廃れたの子どもが興味を失ったわけでなく、おとなが買い与えなくなったためとわかった。

三条市では毎年8月10日に宝塔院で行われる観音まつりに鯛車を引いて出掛ける習慣があったが、戦前で絶えてしまったと言われる。しかし近年、三条市のスノーピークの雪峰祭やステージえんがわで鯛車の展示が行われており、当時を知る人が生きているうちに宝塔院の観音まつりでの鯛車復活を期待したい。


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