世界戦で善戦した加茂市出身プロボクサー高橋竜平が加茂市長を表敬 (2019.2.8)

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日本時間で1月19日に行われたIBF(国際ボクシング連目見)スーパーバンタム級タイトルマッチで惜しくも敗れたものの、日本人ボクサーとして初めて米ニューヨークのボクシングの聖地、マジソンスクエアガーデンのリングに立った新潟県加茂市出身のプロボクサー、高橋竜平選手(28)が2月8日、小池清彦加茂市長を表敬訪問した。

小池加茂市長を表敬訪問した高橋竜平選手と妻沙也さん
小池加茂市長を表敬訪問した高橋竜平選手と妻沙也さん

高橋選手は加茂暁星高時代に加茂市内のボクシングジムでボクシングを始め、進学した東洋大でもボクシング部に入部。今は神奈川県横浜市に住み、横浜光ボクシングジムに所属する。

2012年にプロデビューし、14年にバンタム級で全日本新人王を獲得。17年12月にタイ王国で開かれたIBFアジアパンパシフィックスーパーバンタム級王座決定戦に勝ち、18年6月の初防衛戦で勝利した。そして今回、スーパーバンタム級世界チャンピオンのTJ・ドヘニー選手(アイルランド)から挑戦者の指名を受けて1月の世界戦に挑み、善戦したものの11回TKO負けを喫し、王座獲得はならなかった。

試合のフル動画

8日、高橋選手は昨年9月に結婚したばかりの妻沙也さん(25)とともにスーツを着て加茂市役所を訪れた。試合で眉間をカットし、めがねの下には6針縫った大きな傷跡が残っていた。

当初、世界戦は2月と聞いていたが、対戦がきまったのは、試合のわずか1週間前。それから体重を6〜7kg落としてスーパーバンタム級の55.3kgに収めた。

小池市長に土産
小池市長に土産

高橋選手は「せわしなくてあまり記憶がなく、夢のような気がする」と言い、試合は「少し緊張して地に足が着いていない感じのスタート」で、「泥臭くてもいいから前に出ようと思ったが、ドヘニー選手はうまく前へ入らせてくれず、試合をコントロールされた」と振り返る。試合後、同じホテルに宿泊していたドヘニー選手から「アイアンハート」、「ウォーリアー」などと賛辞を受け、ふたりで記念写真も撮った。

高橋竜平選手

「アジアと世界の差を感じた」戦いでもあり、「世界レベルを肌で感じてきて、ひと言で言うと勉強になった」。さらに「まだまだできることがあるなと、短所などを見詰めてもっと練習したい」、「負けたら引退するというくらいの気持ちでのぞんだが、やり残しを感じ、まだやれるなと思って現役続行を決めた」と言い、「何かもってないとこの舞台には選ばれなかったと思うので、そこはしっかり気持ちを強くもって戦っていきたい。多分、次は国内での試合になると思うが、マジソンスクエアガーデンで戦ったボクサーとして国内でもしっかりボクシングを見せていきたい」と決意を示した。

小池市長は「光栄だな−。世界戦を戦った人と会えて本当に市長になってよかった」と喜び、「あなたに共感を感じているので、こんな早くやめる必要はまったくないですよ。これからですよ、これから」と激励した。

小池市長と歓談
小池市長と歓談

また、高橋選手が「地元ではボクシングを見る機会がないので、凱旋試合ができれば」と話すと小池市長は「万難を排して」と歓迎していた。

(佐藤)


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