八幡宮・弁天池の水ぜんぶ抜いた! 泥んこになって生き物を追う (2019.6.15)

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新潟県三条市八幡町の八幡宮境内にある通称「弁天池」で6月15日、水をすべて抜いて生き物採取などが行われた。参加した地元裏館小学校の児童は身近な池でふだんはあまり見ることのできない生き物を遊び感覚で捕まえて観察した。

八幡宮の弁天池で行われた池の水ぜんぶ抜く
八幡宮の弁天池で行われた池の水ぜんぶ抜く

三条市は八幡公園のリニューアルに取り組んでおり、その一環として行った。池の水を全部、抜いて生物の調査や特定外来生物の駆除を行うテレビ東京の人気番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」のような取り組みが全国各地で行われており、三条市も同じような形で行った。

ただ、外来種も在来種も池に戻すこと。開会のあいさつで国定勇人市長は「ここは神さまが同居している神聖な池。宮司さんとも話したところ、生きとし生けるものは外来種であろうが在来種だろうが同じですよ」と言われたと説明した。

泥の中を歩き回って生き物をゲット
泥の中を歩き回って生き物をゲット
泥だけになって生き物を追った
泥だけになって生き物を追った

裏館小の児童や保護者など約100人が参加。3日前からポンプを抜いた池の底には泥がたまり、深いところではおとなのひざ上ほどまで積もっていた。子どもたちは長靴をはいて、たも網を手にいざ池の中へ。泥まみれになったコイやフナをすくって捕まえ、「でっけー!」と大喜びした。気がつけばずぼんどころか、Tシャツも泥まみれに。顔にも泥はねをつけて夢中だった。

捕まえた生き物は、コイやフナをはじめメダカ、ハヨ、モツゴ、ヤリタナゴ、タモロコ、ナマズ、ギギ、そしてクサガメ、アメリカザリガニ、ウシガエル、ヤゴなど。ビールの大瓶ほどの大きなナマズも捕まった。森林インストラクターや自然観察指導員も務める新潟県里山研究会理事長の小林良範さん(64)=三条市南四日町=が生き物を解説した。

生き物を解説する小林さん
生き物を解説する小林さん

小林さんは、きれいな川にすむヤリタナゴがいたことに驚く一方、ヤゴがいるのは水が汚れている証拠と話した。クサガメは臭く、ナマズ科のギギは「ギーギー」と鳴くのがそれぞれの名前の由来であること、カメは肛門の位置で雌雄を見分けられること、ウシガエルは食用ガエルとして輸入され、そのえさとするためにアメリカザリガニが輸入されたこと、クサガメも外来種で江戸時代にはおそらく新潟にはいなかったことなどを話した。

観察用の水槽に入れた生き物たちを子どもたちは真剣な目で観察していた。裏館小2年渡辺竜希君は「生き物がいっぱいいて楽しかった。捕ったのは、ちっちゃいものばっかり。魚を持って帰りたい」と話していた。小林さんは「ほぼ予想通りだったが、ヤリタナゴやウグイがいたのは意外だった。子どもたちが生き物と間近で接するのは貴重で、学校でも外へは出ないし、野生の本能も目覚めると思う」と話していた。

参加者に配布した八幡公園生き物調査隊の隊員証
参加者に配布した八幡公園生き物調査隊の隊員証

また参加者は、八幡公園生き物調査隊に任命し、この日のために作成した弁天池の写真も入った隊員証を交付した。

(佐藤)


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