「イケメン官能絵巻」騒動で国上寺は参拝フィーバー (2019.7.7)

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新潟県燕市国上、国上寺(こくじょうじ)(山田光哲住職)が今春、本堂に設置した「イケメン官能絵巻」が性的な描写が不適切、燕市指定文化財の棄損に当たるなどとして燕市議会の一般質問で取り上げられるに至って全国ニュースとなる物議をかもすなか、県外からも見物客が訪れてフィーバーともいえるにぎわいを見せている。

参拝者でにぎわう国上寺本堂
参拝者でにぎわう国上寺本堂

「若者のお寺離れ」に歯止めをかけようと、国上寺では日本画を描く木村了子(きむら りょうこ)氏に依頼して「イケメン官能絵巻」を制作。国上寺にゆかりのある上杉謙信、源義経、弁慶、良寛、酒呑童子が全裸に近い姿で露天風呂につかったり、竜に乗ったりする姿を描いた大作を本堂の四方の壁の外側に設置し、ことし4月19日から公開している。

6月21日に行われた燕市6月定例会の一般質問でイケメン官能絵巻についての質問があった。本堂は1978年(昭和53)に「国上寺本堂 附境内地」として分水町文化財に指定され、分水町が燕市に合併すると燕市の文化財に移行した。イケメン官能絵巻は文化財の原状変更、棄損に当たり、さらに作品の内容は子どもたちに不適切と市や市教委の考えや対応を質問した。

この騒動はまたたく間に全国ニュースで広がった。イケメン官能絵巻を設置すると参拝者が増えていたが、さらに急増した。国上寺は駐車場に車を止めてから歩いて坂を登る。その途中で道から右へ入ると本堂があるが、気がつかずに通り過ぎて山門をくぐって方丈講堂へ向かう人が多く、これまでは本堂へ足を運ぶ参拝者はぽつぽつとあるていどだった。

参拝者でにぎわう国上寺本堂

それが青空が広がった土曜の7月6日は、本堂を訪れる人が切れ目なかっった。当然のようにスマホでカメラでイケメン官能絵巻を撮影し、ちょっとした観光地のようなにぎわいだった。阿賀野市から友だちと訪れた年配の男性はニュースでイケメンを官能巻を知って初めて国上寺を訪れた。「今、話題だから。いいも見せてもらった。良く住職が描かせたね。進んでるんだ」と山田住職の姿勢を評価していた。

新潟市西区から見物に訪れた夫婦は「ちょっと文化財に付いてるってのがと思うけど、白いネコと白いヘビが描いてあって、へび年なので縁起が良さそう。昔の文化財も当時の流行の最先端だっただろうか、同じなのかな」と夫が言えば、妻は「若い人の感じでいいと思う」と話した。

国上寺でペット供養をしてもらったネコの四十九日に訪れた三条市の家族など、家族連れも目立った。目くじらをたてるほどのものではないというのが大半の人の意見だが、中には「なんか気持ち悪い」と言う小学生や「良寛のイメージとはかけ離れている」と眉をひそめる良寛の敬慕者もいた。木村氏の作品を見たいと県外から訪れる人もあり、いずれにしろ参拝者を集めたいという国上寺の願いは少なからず成果をあげている。

(佐藤)


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