花の2区を6人抜きのトップでたすきをつなぎ青学大総合優勝に貢献した燕市出身岸本大紀が燕市に凱旋 (2020.1.14)

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1月2、3日に行われた箱根駅伝で2年ぶり5度目の総合優勝を飾った青山学院大学の往路2区を日本人1年生新記録でトップでたすきをつないで優勝に貢献した岸本大紀(ひろのり)選手(19)が14日、出身地の新潟県燕市に凱旋。市役所で職員や市民約200人が出迎えて岸本選手を歓迎した。

燕市に凱旋した岸本選手
燕市に凱旋した岸本選手

岸本選手は燕市分水地区出身。分水中学校から三条高校、県立三条高校を卒業して昨春、青山学院大学に入学し、陸上競技部に所属。高校時代は県高校総体陸上大会で5000mで3連覇、1500mで2連覇し、3年生のときはこの2種目とも大会新記録を打ち立てた。2017年の全国都道府県対抗駅伝に出場して新潟県を過去最高の8位に導いている。

燕市は市役所1階エントランスで異例の凱旋セレモニーを行った。青学の公式ウインドブレーカーを着た岸本選手は割れんばかりの拍手で迎え、岸本選手に職員から花束を手渡した。鈴木市長があいさつし、各大学のエースが集まる花の2区で7位でたすきを受けてすぐに先頭集団に追い着くと最後のラストスパートで抜け出し、1位で3区にたすきを渡したことに「われわれに感動を与えてくれた。ありがとう」と岸本選手に感謝した。

凱旋セレモニーに約200人が集まった
凱旋セレモニーに約200人が集まった

その後の報道でも岸本選手が燕市出身であることが紹介され、「われわれ燕市民としては本当にうれしく、誇りに思った」。燕市の名声を高めてくれたことから、2月1日の燕市表彰で岸本選手に燕大賞を贈ると決めたことも紹介した。

19日に広島県で行われる全国都道府県駅伝に岸本選手は十日町市出身で東京五輪男子マラソン代表に内定した服部勇馬選手(26)とともに新潟県チームで走ることから「新潟県のために優勝を目指して再び快走を見せてほしい」。さらに大学残り3年間もしっかり駅伝で活躍し、「いずれ日の丸をつけて五輪に出てほしい」と飛躍に期待した。

岸本選手は箱根駅伝での大勢の応援に感謝し、自分としてもいい快走することができ、燕市の名前をしっかり全国放送という場面でしっかり出せた」、「またここからしっかり練習していって、また箱根駅伝3回あるので、燕市という部分をしっかり出してまた皆さんに恩返しできればいい」と話した。

岸本選手
岸本選手

そのあと市長室で鈴木市長と歓談した。花の2区に起用されたことについて岸本選手は、中学、高校からあこがれていたと言い、「20km過ぎまで全然、きつくなくて、これはいけるなと思った」とレースを振り返った。ふだんは1日20kmちょっと、合宿では40kmくらい走る」。

鈴木市長は、岸本選手が高校2年のころに青学陸上部の原晋監督がスカウトに来たといううわさを聞いて驚いたと話すと、岸本選手も「来た時期が12月の箱根前でこの時期に来るとは思っていなかった」。大学では体に痛みや成績にも波があったと言う。

鈴木市長が箱根駅伝で話題になった厚底シューズの話をふると、「あのくつをはいていないというだけでアドバンテージをとられ、はくだけで速く走れる」と岸本選手。都道府県駅伝出場は今回で6回連続になり、「自分も頑張ればなんとか入賞行けるんじゃないか」。

あいさつする鈴木市長
あいさつする鈴木市長

鈴木市長は岸本選手の分水地区で4月18日に開かれるさくらマラソン大会への出場を求め、「原監督にお願いの手紙でも書きましょうか?」と鈴木市長が聞くと、岸本選手の「そうしていただければ」に鈴木市長はやる気満々だった。

陸上を始めたころのことについては、小学校2年生から陸上教室に通い、本格的には全国を目指したのは中学2年生のころから。指導者に全国大会をねらえると言われてから意識するようになり、きつい練習に耐えたら2年生のときに結果が出て全国には行けなかったが、あと1秒というところまで来たと話した。最後に鈴木市長は岸本選手に都道府県駅伝で「新潟県代表として過去最高の成績を」とエールを送った。

そのあと岸本選手は報道関係者のインタビューに答えた。あらためて2区を任された心境について「ずっとあこがれの舞台でしかも花の2区と言うことで走りたいとずっと思っていて、そのなかでも2区を任せていただいてすごいうれしい気持ちと不安な気持ちがあった」。プレッシャーについては「緊張はあまりしない方なので箱根駅伝本番のときも前日も全然、緊張することもなかった。自分の役割として先頭集団でつなぐことがあったので、そのなかでしっかりと自分の役割を果たすことができたし、区間5位だったがタイム的にも1時間7分3秒で日本人選手歴代1位と言う形でいい走りができたと思う」。

鈴木市長と岸本選手が握手
鈴木市長と岸本選手が握手

将来については「大学の先までは考えていないので、とりあえずまずこの4年間、大学でしっかり競技を続けてチームとして箱根駅伝4連覇であったり、三冠という部分をしっかり見据えてチームとして頑張っていきたい」。続く都道府県駅伝については「箱根駅伝終わってから調子も良くて練習も継続してできているので、自分の走りがしっかりできるのかなと思う。あこがれというか同じ新潟の五輪選手と一緒に走るので、しっかり刺激を受けて自分としては頑張っていきたい」。

今シーズンを振り返って「入ったときはここまでうまくいくと思わなかった」が、「1年間を通してしっかり走れた」。精神的にも肉体的にも課題があり、「結構、改善点があったりするのでそういう部分は、トレーナーやチームのみんなと一緒に課題とした部分をしっかり直していきたい」。

今後の走りは「新潟県選手には頑張ってほしいし、自分が走ることで新潟県の陸上競技だけではなくていろんなスポーツの選手が刺激を受けて頑張る気持ちをもってくれればいい。自分が新潟県代表ではないが、そういう部分でやっぱり全国の舞台でしっかり活躍していきたい」。

色紙に書いたサインを手に
色紙に書いたサインを手に

箱根駅伝で自信のレースを振り返って「走る前はタイムを意識してなくて、走り終わった時に歴代1位と知って、今までの選手よりも速いっていう部分では、やっぱり自分としてもすごいプラスになるし、これからの競技に対してのメンタルのプラスにもなった」。「23kmを走ったなかでも最後に勝ち切ると言う部分の走りが弱い、自分では苦手と言う意識があったが、今回のレースで勝ちきるレースをできたことは、自分にとってプラスになるし、1年間、そこを詰めて、しっかり改善していこうと思っていたなかで最終的にしっかり足を出せたのはすごい自分としても成長なのかなと思う」と話した。

岸本選手は13日に実家に帰省。16日に上京して都道府県駅伝大会が開かれる広島へ移動する。


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