財調が底をついても産業を支援する覚悟 (2020.5.29)

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新潟県燕市の鈴木力市長は5月29日行った定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策として先に発表した燕市独自の総合対策「フェニックス11(イレブン)」に加えて、新たに3億8千万円を投じて5つの対策を実施することを発表した。

記者会見する鈴木市長
記者会見する鈴木市長

燕市は4月24日から総額4億円の11の独自対策を推進している。今回はその第2弾。新しい生活様式に対応するための対策2つ、社会・経済活動の再開と利用促進を支援する対策3つを用意した。

新しい生活様式に対応するための対策は、「水道料金(基本料金)の減免」(1億5,000万円)、「社会生活維持サービス事業者の新しい生活様式対応支援」(9,000万円)。社会・経済活動の再開と利用促進の支援は、「オンライン営業推進支援事業補助金」(3,000万円)、「市内中小企業者に対する感染予防対策施設整備補助金」(3,000万円)、「燕応援フェニックスクーポン」(8,000万円)。

記者会見する鈴木市長

「水道料金(基本料金)の減免」は、水道料金の基本料金を7月検針分から12月検針分までの半年分を全額減免する。対象は官公庁と臨時用を除く市内のすべての使用者で、一般用30,731件、営業用2,032件、工場用1,155件の計33,918件が対象となる。基本料金は一般用で最も多い口径20ミリで月額693円、工業の最大で11万9,900円。

「社会生活維持サービス事業者の新しい生活様式対応支援」は、「廃棄物収集運搬・公共交通運行委託業者に対する感染防止対策物品等支給事業」(300万円)、「福祉施設に対する『新しい生活様式』対応物品等整備費補助事業」(3,000万円)、「保育園・幼稚園・こども園・児童クラブ等職員の負担軽減事業」(5,400万円)、「図書館の感染防止対策(図書消毒機の導入)」(300万円)から成る。

(1)「新しい生活様式」に対応するための対策
【+1】水道料金(基本料金)の減免 … 1億5000万円
【+2】社会生活維持サービス事業者の「新しい生活様式」対応支援… 9,000万円

(2)「社会・経済活動の再開と利用促進」を支援
【+3】オンライン営業推進支援事業補助金…3,000万円
【+4】市内中小企業者に対する感染予防対策施設整備補助金…3,000万円
【+5】燕応援フェニックスクーポン… 8,000万円

「オンライン営業推進支援事業補助金」は、市内事業者がウェブでの商品や技術紹介、オンライン商談などリモート営業を導入するときの費用の一部を補助する。既存の見本市出展小間料補助金を見直し、オンライン展示会出展も補助対象とする。

「市内中小企業者に対する感染予防対策施設整備補助金」は、市内中小企業者に対し、感染防止対策にかかる費用を上限30万円で1/2を補助する。

「燕応援フェニックスクーポン」は、市内登録店舗などで使えるクーポン券を広報媒体に掲載して全世帯に配布する。

第1弾と合わせて7億8千万円の事業になるが、財源として新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の第一次配分2億7,062万円、市内事業所等からの寄附金(市内飲食店支援・雇用維持対策)2,870万円、自治体クラウドファンディング型ふるさと燕応援寄附金10億円を充当する。燕応援寄附金は返礼品や手数料の支払いがあるので、実質的には5〜6億円の確保になる。

燕市は今年度、財政調整基金を5億円、積み増して30億円とする予定だったが、鈴木市長は「極論すれば産業を守ることなので財調が底をついても産業を支援する覚悟をもつべきだと思っている。産業がつぶれてしまったら未来はない」としながらも財調が底をつかないように「いろんな知恵と工夫で少しでも回避できるようにする」と述べた。

第1弾の独自対策をスタートしてから「われわれが打ち出した政策を国が後追いでやっている」とし、雇用調整助成金は国が9/10を補助し、燕市は国が1/10を補助する形だったが、国が10/10に方針を変更。さらに家賃補助や学生支援も国が支援が計画され、「それにあわせて改良していかなければならない」とした。発表項目は次の通り。

  1. 新型コロナウイルス感染症緊急対策第2弾!
    「フェニックス11」に総額3.8億円の5つの対策を追加します

  2. 国民健康保険税・介護保険料の減免について
    新型コロナの影響により収入が減少した方に対し減免を行います

  3. 燕市役所本庁舎をブルーにライトアップ
    最前線で新型コロナと闘う方々へ、感謝と応援の気持ちを表します

  4. 市内企業から燕市医師会・燕市にキャンピングトレーラーを無償貸与
    新型コロナ対策に従事する医療従事者支援を目的として活用します

  5. 「新しい生活様式」の実践と定着を応援!
    感染防止に、つばめ元気かがやきポイント手帳で普及を図ります

  6. 「燕市子育てアプリ はぐはぐ」配信スタート!
    「子育てつばめ〜ル」から情報発信をバージョンアップします

  7. 「若monoデザインコンペティション燕vol.5」デザイン募集開始
    協力企業4社が掲げるテーマごとに新たな製品デザインを募集

  8. 2020年度「Jack & Bettyプロジェクト」が始動
    「英検チャレンジ教室」を追加し、9月まではWebで実施します

  9. 令和元年度の燕市優良工事を表彰
    高い技術力と良質な施工を評価しました

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