ブランキングアート展で初のVR展示場開設 (2020.11.27)

事業排出物「ブランク材」を使って新しい価値ある作品に生まれ変わらせたブランキングアートの展覧会「再生の芸術祭」が2021年1月11日までJR燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」で開かれている。作品10点を展示するとともに、新しい生活様式に対応して初めてVR展示場を開設し、バーチャルリアリティを使った技術で居ながらにして会場へ出掛けたように作品をリモートで鑑賞できる。

燕三条Wingで開かれているブランキングアート展「再生の芸術祭」

2014年から毎年、開かれており、ことしは応募のあった10点を展示している。個人でパンチングパネルなどを使って制作した高さ約3.5メートル、重さ120kgもある大迫力の芭蕉旗魚（バショウカジキ）、五輪を連想させる金型製作の廃棄物で作ったさまざまなスポーツ選手のミニチュア。

ニットのセーターやカーディガンでできた人形、五徳の廃材でできた抽象的なオブジェ、飛沫防止ガードの抜き材を使って新型コロナウイルスによる「困難、苦難が去る（サル）」にかけて作ったサルなどが並び、ものづくりのまちとして知られる燕三条地域で働く人たちの日常の仕事では見ることのできないアートな感性や意外性のある側面を味わうことができる。

VR展示場

初めてのVR展示場では、会場内をクリックしたりドラッグしたりで進んだり、見る方向を変えることができ、会場に出掛けたような気分になって好きな形で見学できる。作品のクローズアップ写真や説明、さらに会場では見られない低い視点や作品の中に入ったような視点からの画像も見ることができ、会場で鑑賞した人もあらためてVR展示場で鑑賞したくなる趣向が凝らしてある。展示作品は次の通り。