新型コロナウイルスの影響で献血バスの運行回数が減少し、輸血用の血液が不足するなか、15日に三条市厚生福祉会で行われた献血に過去20回、献血しているベテラン献血車の滝沢亮三条市長も自ら献血して協力を呼びかけた。
滝沢市長は35歳と若いが一橋大学時代、「貧乏学生時代にドーナツとアイスとジュースがほしくて」と、立川市や吉祥寺の献血センターで献血したと言う。
三条市に戻ってからは、昨年6月に燕三条青年会議所が献血を呼びかけた「愛の献血大作戦 in 燕三条」で献血して以来、2回目、通算21回目となった。コロナ禍で血液が足りないという状況から、献血に親しんでいることもあり、自ら献血することで献血のPRにつながればと発案した。
これまで採血前の血圧測定などで採血できなかったことは一度もなく、血圧は上が128、下が82でいたって健康。この日の食事はラーメンだったが、血液に悪い影響がないように気をつかって油の少ないみそラーメンに。献血車で400ml採血を受けた。
午後1時45分から3時半まで献血を受け付けた。この会場では毎回20人前後の献血があり、この日は滝沢市長の献血を聞きつけて献血に訪れた人もあり、ふだんより多めの26人が献血した。
採血前に滝沢市長は「昨今のコロナウイルス禍で献血の量もだいぶ少なくなってきていると聞いた。患者に必要な輸血用を血液を届けるためには、皆さまの温かい協力が必要となってくる。わたしも35歳、若くて血もあり余っているので、今回、少しばかりだが、協力させてもうらことになった」とあいさつした。
新潟県赤十字血液センター事業推進部献血推進課の江部宏生主事は、三条市内の献血会場は団体や企業の協力で本来、予定した献血会場に以上に献血車を配車させてもらっていると感謝し、滝沢市長が率先して献血してくれたことに「三条市に限らずこれを機に献血が増えてくれればありがたい」と話した。今後の三条市での献血の日程、受け付け時間、会場は次の通り。
■3月12日(金)