三条祭り中止で14日午後でも静かな八幡宮境内 (2021.5.14)

14、15日の2日間、新潟県三条市・八幡宮（藤崎重康宮司）で春季大祭が行われる。これにあわせた「三条祭り」は、新型コロナウイルス感染防止のため昨年に続いて大名行列や露店が中止になり、14日は午後になっても境内はふだんと変わらない静けさのままだ。

14日午後2時過ぎになっても静かな境内

3月24日開かれた三条祭りを運営する祭典委員会（吉井直樹祭典委員長）でいったん規模を縮小して感染防止対策を徹底して行う方針をかため、5月2日に開催予定だった祭典委員会で最終判断をくだすことにしたが、感染の拡大が続いたため祭典委員会を待たずに4月28日に中止を発表した。

例年なら宵宮の14日は昼前から露店の設営が始まり、午後には境内は学校帰りの子どもたちで雑踏になっているところだが、14日はぼんぼりが下がっているものの午後になっても多少、参拝者が目立つていどとなっている。

八幡宮では14日午後7時から宵宮祭、15日午前10時から例大祭の神事を行う。毎年3日目の16日に行っていた八幡宮伶全会による神楽奉納は、15日の大名行列と舞い込みがないので15日午後1時からに前倒しして行う。昨年は稚児舞は取りやめたが、ことしは稚児舞も含めて12前後の演目を舞う。

三条祭りの中心は終戦時に2年続いて中止しており、ことしで中止は4回目。藤崎宮司は「昨年は本当にどうしていいのかわからず、ぼうぜんとしていた」と振り返る。「見物客が少なくては、やる方も張り合いがないから」とせめて神楽の見物を呼びかける。

三条祭りは実施予定だったので15日は予定がなくなった関係者が多いだけに「見に来てくれる人が多いんじゃないかと変な期待をしている」と藤崎宮司は話している。