ワクチン接種進む弥彦村が並行して村外住民のワクチン接種も (2021.6.8)

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新潟県弥彦村の小林豊彦村長は8日、65歳以上の村民の新型コロナウイルスワクチン接種がまもなく完了することから、県の大規模接種の枠組みを使って「弥彦方式(助け合い協力ワクチン接種)」と称してモデルナ社製ワクチンを使った村外の18歳以上の住民に対するワクチン接種に取り組むと発表した。

8日に弥彦村役場で報道関係者に説明する小林村長
8日に弥彦村役場で報道関係者に説明する小林村長

接種対象となる村外住民は、3つの区分がある。弥彦村が実施主体となって行う(1)村の運営に欠かせない役場職員や教員、保育士など関係者と、(2)村内事業者就業者で弥彦観光協会や弥彦村建設業協同組合などに勤務する人、各自治体が実施主体となる(3)隣接する自治体の住民。また、(1)と(2)については、対象者の同居家族も含む。

3つの区分とも接種会場は弥彦村が確保する。必要な医療従事者の確保は、(1)は弥彦村、(2)は弥彦村内事業者、(3)は新潟県マッチング制度で行い、会場の受けけや案内といった接種会場協力者の確保は、(1)は弥彦村、(2)は希望する各事業所と商店など、(3)は各自治体が行う。

村の運営に欠かせない関係者のワクチン接種は、1回目が7月2日、2回目が7月30日に行う。それ以外はの日程はこれから決める。隣接する自治体とは、すでに小林村長と新潟市の中原八一市長との間で話が進んでいる。ほかの自治体からも要請があれば検討する。

村外者のワクチン接種の基本方針
区分 村の運営に欠かせない関係者(役場職員、教員、保育士、神社、村出資企業等) 村内事業所就業者(弥彦村観光協会、弥彦村建設業協同組合、弥彦村建築業組合、弥彦村大戸企業団地協議会、弥彦工業団地協議会、JA越後中央弥彦支店等) 隣接する自治体
実施主体 弥彦村 弥彦村 各自治体
必要な医療従事者の確保(医者、看護師、薬剤師等) 弥彦村 弥彦村内事業者 新潟県マッチング制度
接種会場協力者の確保(会場受付案内、世話担当、駐車場の交通整理委員等) 弥彦村 希望する各事業所
及び商店等
各自治体
会場の確保 弥彦村 弥彦村 弥彦村

弥彦村では5月18日から22日まで65歳以上の村民を対象とした1回目ワクチン接種を行った。村内に医師は2人しかいないため、東京都や福岡県から11人の医師を集めて接種に当たってもらった結果、接種率は90.6%にのぼった。2回目の接種はこの日に始まり、12日で終わる。

17歳以下のワクチン接種は8月の盆過ぎに始まるが、「大体、目安がついて多分、大丈夫というところまできた。あとは打つだけ」と小林村長。しかし、厚労省のワクチン接種の基本設計が変わったのに伴い、「弥彦村のワクチン接種と並行して村外の方の接種協力もすることに決めた」。

国は職域接種を大企業から進めようとしているが、地元はほとんどが中小零細企。ファイザー社製ワクチンは、住民基本台帳に掲載されている住民にしか供給されない。しかし、モデルナ社製ワクチンを使う県の大規模接種とあわせて県の枠組みで接種を行うなら、村民以外にも接種できることがわかった。ファイザー社製ワクチンは接種券が必要だが、モデルナ社製は必要ない。

村外者のワクチン接種に必要な経費は、弥彦村が運営する弥彦競輪特別会計の財政調整積立基金から2億円を取り崩して弥彦村の一般会計に繰り入れる。

小林村長は、「新潟市が大規模接種の枠組みを使えば、ちっちゃな自治体でもできる。村内の事業所で働く村外の従業員を家族を含めてやるのは全国的にもない。これが進めば接種がどんどん進む。もう1回、冬に感染が爆発する前にみんなでワクチン接種を終わらせるにはこのやり方しかない」。

「こういうやり方もありますよってことを全国の自治体に人に知ってほしい」と述べ、これまでも含めて弥彦村のワクチン接種の方針に協力してくれた村職員にも感謝した。


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