蓮舫氏「この地に尽くすなら市長のままでよかった」「マッキーはこの国に尽くす」 (2021.10.25)

31日投開票の衆院選で新潟4区に立候補して7期目を目指す立憲民主党の菊田真紀子氏(52)が、25日午後2時半から三条市下田地区のホームセンタームサシ下田店前で行った街頭演説に党代表代行の蓮舫氏が応援に訪れた。蓮舫氏は、対立候補の前三条市長、国定勇人氏(49)が「この地に尽くす！」をキャッチフレーズにしていることに「市長のままでよかったんじゃないか」と疑問を示した。

菊田氏の応援演説を行う蓮舫氏

蓮舫氏は「マッキーの親友の蓮舫です」「誰よりも信頼できるわれわれの仲間。皆さんの声をできる素晴らしい政治家だとあらためて思う」と応援演説を始めた。

ことしの米価下落について、民主党政権だった時代に行った農業者戸別所得補償制度の復活を求め、余剰米を国がしっかり需給管理する責任をもつべきと訴えた。

しかし、自民党はそうした目の前の課題に向き合わず、国会を開かずに1カ月の総裁選を行ったことに「あまりにも国民不在」と批判した。

1年前の自民党総裁選で菅前首相は岸田首相に大勝した。それにもかかわらず「菅さんの支持率が3割を切ったら選挙に戦えない、菅さんじゃ選挙の顔にならないと、解散権を封じ込めて引きずり下ろしたじゃないか。がく然とした」、「議席を守るためなら1年前に選んだ総理、総裁でもさっさと変えるという人たち」と切り捨てた。

菊田氏の応援演説を行う蓮舫氏

自民党の新型コロナウイルス感染症対策は「皆さまのコロナ禍で苦しいこの生活、不安から守る、こういう気概はまったく感じられない」、「政治の責任をこの選挙で大きく問わせていただきたい」。

英国では1日の感染者が5万人を超え、変異株が疑われる。日本に入って来ないためにも立憲民主党は水際対策、医師と看護師の確保、緊急病床緊急の病棟をいつでもつくれるように準備しようと言っいるが、「そのために国会を開けと何度も言ってきたわたしたちの声を聞かずに解散に踏み切った岸田さんの話が正しいのか」と不満を表した。

「今の政権がやって間違えたことはやらない、やってこなかったことはやる」とし、やって間違えて二度とやっていけないのは400億円をかけたアベノマスクの配布。それよりも子どもの預け先を見つけられずに仕事を休まざるを得なくなった親が、不安定雇用で仕事がなくなるような人たちをなくすために休業補償に金を回した方がよほど生きた税金の使われ方だと訴えた。

自民党は実証実験だけで経済にアクセルを踏み、Go Toキャンペーンだと言い出しているとし、「経済を回すなとわたしたちは言っていない。でも、人があっての経済。その人を守るのが最大のこの2年間の反省材料から学ぶ政策の最優先事項だ」。

勝つぞーコール

安倍政権、菅政権と頭が切り替えられず、これまでと同じ経済対策、行政、予算の使い方をした結果、昨年に組まれた予算のうち30兆円が使われず、それが今年度に繰り入れられても、まだ使われていないと指摘し、「だったらこのお金をもっと生きたお金にするべきだと、わたしたちは国会で法案をもって何度も言ってきてる」と立憲民主党の姿勢を示した。

Go To再開も批判し、「旅行に行ける人だけを、豊かな人だけを支援するのではなく、例えば医療従事者も介護現場で働いている人も旅行に行けない。だったら頑張ってる宿、頑張ってる旅行業界に直接、補償してあげる方がよっぽど平等で、足元の仕事を支えることができると私たちは提案している」。

それにはあらためて定額給付金、持続化給付金、家賃支援給付金で直接、支援する必要がある。「自助ではない。皆さんを今だから共助と公助で支える。それがわたしたちの皆さんに今回の選挙で問わせていただいている公約」ときっぱり。

集まった支援者に菊田氏の支持を呼びかける蓮舫氏

国定氏と一騎打ちになった新潟4区に目を移した。「わたしが来るということは、まだ厳しい」と菊田氏の当選を心配する一方、会場へ向かう途中で国定氏のポスターを見かけたことにふれた。

「相手候補、どっかで見た顔だよね。あの人のキャッチコピーを見てびっくりした。“この地に尽くす！”って書いてあるのね。この地に尽くすと言うんだったら、市長のままでよかったんじゃないですか。だったらマッキーはこの国に尽くすから、ぜひ選んでいただきたい。どうか新潟のために、国のために働く菊田真紀子をもう1回、国会に送り返していただきたい」と支援を求めた。