26日まで三条市展に市民芸術252点が並ぶ (2021.10.25)

新潟県三条市の美術の祭典、第17回三条市美術展（市展）が23日から26日まで三条市体育文化会館で開かれており、初日23日は受賞者の表彰式を行って栄誉をたたえた。

にぎわう第17回三条市美術展の会場

ことしの市展には日本画21、洋画63、彫刻9、工芸29、書道51、写真79の6部門合わせて252点の応募があった。三条市に限らず美術愛好者の減少で公募展出品者も減少傾向だが、ことしは昨年の254点より2点少ないだけにとどまった。

一番星育成事業の受講者の作品

展示会場のアリーナには、入選以上の応募作品と審査員、運営委員、特別出品者、無鑑査の特別出品を含む321の作品が一堂に並び、週末の土、日曜は美術愛好者をはじめ、出品者の家族や知り合いなど大勢の来場者があり、芸術の秋にふさわしいにぎわいだった。

動画で作品解説を上映

部門ごとの審査員による作品鑑賞会は新型コロナウイルス感染防止のため行わず、代わりに審査員による作品解説を撮影した動画をエンドレスで上映している。

加えて三条市主催の「わくわく文化未来塾」や「一番星育成事業」に参加している子どもたちの作品を展示しているほか、市内の福祉サービス事業所の利用者が「希望」をテーマに描いた小品141点を展示し、あとでカレンダーなどに採用する作品を選ぶために来場者による投票もお願いしている。

虹のマルシェ作品展

表彰式では滝沢亮市長などから受賞者に賞状や副賞を手渡した。25日は午前9時から午後6時まで、26日は午後4時まで開場、入場無料。来場者に無料の図録を配布している。最高賞の市展賞とそれに次ぐ名誉市民賞、優秀賞の受賞者は次の通り。

【市展賞受賞者】
日本画／「石段の先に！」 渡辺良美（南四日町1）	洋画／「農具」山田洋子（東三条1）	彫刻／「Nさん」岡田仁（上保内）
工芸／「雲水」旅河正也（西大崎1）	書道／「小林ハルさんの言葉」霜鳥麗湖（燕市）	写真／「私の宝」田中日登志（曲渕2）
【名誉市民賞・優秀賞受賞者】
日本画／岩田正巳賞／「里山の春」高橋シズエ（仲之町）	洋画／優秀賞／「杉木立・清明」高橋庄吾（石上3）	彫刻／優秀賞／「みんなであそぼう」岡金治郎（上保内）
鶴巻三郎賞／工芸／「彫漆文字　然自夢究」贋真卿（東三条1）	優秀賞／書道／「王褒詩」羽二生陽香（興野3）	渡辺義雄賞／写真／「白鳥の詩」五十嵐和則（月岡2 ）