新潟県三条市の滝沢亮市長は仕事始めの4日、約100人の職員を前に年頭のあいさつを行い、失敗を許容する組織をつくりトライアンドエラーで失敗を恐れずにチャレンジするよう職員に求めた。
滝沢市長は、三条、燕の両商工会議所会頭が新年に向けて変化をキーワードにあげていたことにふれ、「商工業のトップがかかげていることにもしっかりとアンテナを張らなければならない」とし、その変化のポイントを2つあげた。
ひとつは「組織として変化することを許容する、寛容になる。つまりトライアンドエラー」。1年度の1年のサイクルのなかで「1年に1回、課題に向き合うのではこれからの時代、ちょっと遅いと感じる。まずはトライアンドエラーをやっていこうと。エラーを許容できるような組織にしていきたいと思う。2023年は本当にひとつチャレンジする年かなと思うし、私自身もチャレンジしなければならない年」と決意した。
もうひとつは「職員の皆さんが今、どういう時代なのかなと、どういうことが課題なのかなと、どういうところが世の中の流れなのかなと、一人ひとりが勉強して学んでいかなければならない」。
変化に対応するため新しい知識やスキルを学ぶことを指す「リスキリング」という言葉がはやり始めているが、トライアンドエラーをするには一人ひとりが課題を自分で考え、自分で挑戦していくことが大事になる。公務員、役所は間違えないことが優先し、チャレンジが難しいことはわかっているが、「多分、もうそういう時代ではないし、またそういう時代じゃないと私が責任をもって市民に伝えていくのが私の役割と思うと思う」。
30年後に自身が市長であることは100%ないが、三条市はその後も残り続けなければならない。「三条市役所は市民のために強い組織でなければならず、そう考えると次の市長うんぬんではなく、やっぱり職員の皆さんがしっかりと考え、何が市民のためになるかを考え、実行に移す。そして今の時代、それを成すためにはやっぱりトライアンドエラーで挑戦していく、失敗を恐れずにやっていくっていうことが何よりも大事。それをしていかないと本当に30年後はない」と職員の役割の重要性に自覚をうながした。
「皆さん一人ひとりが主役。私もことし1年間、頑張るので皆さんと一緒に2023年、うさぎ年、いい年にできるように頑張っていきましょう」と求めた。