新潟県加茂市の国際交流分野の地域おこし協力隊に今春、新潟県立大学を卒業した五泉市出身の林芙夏(はな)さん(22)が1日、着任した。加茂市国際交流協会(会長・藤田明美加茂市長)の事務局員として協会の事務やニュージーランドとの交流を目指したイベントの企画、運営を行う。
7日行われた藤田市長の定例記者会見で、藤田市長が紹介した。林さんは県立大学の国際地域学部の比較文化コースに学んだ。
林さんは「3年間を通して加茂市民のなかに異文化体験や異文化交流の場を設けたい。そのなかで英語の楽しさや英語を使って交流することの楽しさを感じていただけるようなイベントをつくりたい」と抱負を話した。
さまざま自治体の地域おこし協力隊を調べたなかで、加茂市は国際交流の取り組みが多いと感じた。五泉市からも近く、緑がたくさんあるのが好きな場所なので、加茂市を志望。「教職課程を履修たので、教育にも興味がある」と話した。
加茂市は国際交流事業が盛んで、2019年に開かれた世界の料理パーティーには、県内に住む外国人や加茂市国際交流協会会員ら200人近くもの参加があった。
しかし新型ウイルス感染症の影響でほとんど事業がストップ。林さんは総務課の国際交流係に籍を置き、国際交流事業を再び活性化させる。
また、以前から加茂市と同じ地名(KAMO)があるニュージーランド・ファンガレイ市から加茂市へ交流の要望があった。2023年には加茂市国際交流協会がファンガレイ市へ視察に出向いた。
ファンガレイ市との交流を実現を進めるのも林さんのミッション。藤田市長は「まずオンラインで中学生同士の交流ができればいい」と期待している。
加茂市の地域おこし協力隊は林さんで5人目。