17日を宵宮、18日を本祭が行われた新潟県燕市宮町の戸隠神社(星野和彦宮司)の春季例大祭「燕春祭り」は、18日夜のクライマックスの舞い込みで締めくくった。
舞い込みは祭りの華、山車(だし)をひき門付けに回って小学生の女の子が踊りを披露する木場小路万灯組と横町保存会の2団体が行う。
すべての祭り行事を終えたあと戸隠神社に集結。境の外から拝殿まで、徒競走のように先を争って全速力で駆け込む。これをそれぞれ3度繰り返す。
木場小路万灯組は本拠地の木場小路に万灯をとめ、そこからみんなで繰り返し歌った「伊勢音頭」を歌いながら歩いて戸隠神社へ向かった。暗がりをちょうちんを下げて歩くようすは幻想的でもあった。
舞い込みは踊り手の「お玉」や男の子のひょっとこが拝殿まで走ってから数十人の若連中が舞い込み。浴衣をはだけさせて勢いよく拝殿に駆け込むと、わっしょい、わっしょいとかけ声を上げたり、飛び跳ねたり、もみ合ったりして気勢を上げた。
舞い込みの締めで清水守之総代があいさつした「今回は雨のトラブルや機材の故障もあったが、皆さんの熱意は去年以上だった」と感謝。「きょうをもって本年度の万灯行事は終わった。あすから来年度の準備が始まる。変わらず来年度も万灯に参加してほしい」と求めた。恒例で清水総代ら役員の胴上げも行われた。
横町万灯保存会も同じように舞い込みを行った。その後、みこしの還御祭が行われ、木場小路万灯組の清水総代と横町万灯保存会の相場弘介総代をはじめ役員はたがいにがっちり握手してたがいをたたえ合い、来年の万灯の盛り上げを約束した。