新潟県三条市が地域人材の育成に期待して設置する2つの高等教育機関、三条市立大学(アハメド・シャハリアル学長)と三条看護・医療・歯科衛生専門学校(白倉政典校長)は14日(土)、15日(日)の2日間、ことしもそろって学園祭を開いている。初日14日はあいにくの雨だったが、たくさんの地域の人たちが来場してにぎわった。
当初、三条看護・医療・歯科衛生専門学校は運営するNSGグループがいっせいに行う学園祭にあわせて学園祭を行っていたが、三条市立大学と隣接。いずれも三条市が地域で活躍する人材を育てようと設置しており、相乗効果もねらって地域の人たちに開放しようと2023年から同時に開催している。
三条市立大学の学園祭は「三燕祭(さんえんさい)」。学生で三燕祭実行委員会(酒井翔太実行委員長)を組織し、主催している。ことしは「Restart〜広げる・繋ぐ・新しい挑戦〜」をテーマに企画した。15日は午前9時から午後3時まで開く。
学園祭といえばの模擬店が並ぶ。恒例でことしもバングラデシュ出身のシャハリアル学長が監修したシャハカレーも登場。創意工夫が得意なものづくりを志している学生だけに、2カ月かけて改良を重ねたケバブもあり、どのメニューも折り紙付きだ。
教室では、学生がふだんの授業や設備を生かしたイベントを展開。手作りイヤリングやキーホルダー製作、手作りランタンといったワークショップやゲーム、大学の紹介など行っている。
学生制作のオリジナルテレビゲーム「ガクチョウハザード」は、大学1階の大階段「アカデミックステップ」を舞台に、ゾンビを銃撃してやっつけるゲーム。ゾンビは学生がモデルになっており、ラスボスのモデルはシャハリアル学長というユニークなゲームだ。
体育館や共和松井ホールではステージイベントも行っている。また、三条市の洋菓子製造販売のヤマトヤは、校章をプリントした手作りクッキー6枚入りの「校章手作りクッキー」(1,000円)を学園祭の2日限定で販売している。
14日は午前9時から午後4時まで、15日は午後3時まで学生で三燕祭実行委員会(酒井翔太実行委員長)を組織して企画、運営する。
ことしのテーマは「Restart〜広げる・繋ぐ・新しい挑戦〜」。三燕祭を新たな視点で再出発させ、学生だけでなく地域や企業ともつながり、より多くの人に楽しんでもらう思いを込めた。
三条看護・医療・歯科衛生専門学校は「HOSP!学園祭」。15日は午前10時から午後4時まで開く。
メーンは、3学科によるおしごと体験。看護学科が血圧測定、健康教室、赤ちゃんの重さの体験、歯科衛生士学科は専門器具で歯みがき、歯ブラシキャップのデコレーション、歯に優しい菓子でスイーツ屋台、医療事務学科は受け付け、薬局事務体験、おくすりセット体験など。実際に学生が授業で使っている機器や器具を使った体験ができる。
加えてことしは姉妹校にも応援してもらい、国際メディカル専門学校が臨床工学体験と鍼灸(しんきゅう)体験、国際自然環境アウトドア専門学校と国際スノーボード&スケートボード専門学校がアウトドアブースでモルック体験、スラックライン体験、スケートボード体験を用意している
こうした体験イベントはおとなにも子どもにも興味深く、生徒の指導を受けて質問して楽しみながら学んでいた。ほかにも縁日やパフォーマンスもある。