小柳建設株式会社(小柳卓蔵代表取締役社長・本社新潟県三条市)は24日、燕三条地場産業振興センター(三条市)で2025年度小柳建設安全衛生推進大会を開き、協力会社ととも講話や講演を通じて安全に対する意識を高めようと意思統一を図った。
厚労省が主唱する労働災害防止を図る7月1日から1週間の全国安全週間にあわせて毎年、協力会社に参加を呼びかけて大会を開いている。ことしは「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」をスローガンにしている。
ことしも約200人が参加。第一部で三条労基署の渡邉宏紀署長と三条署の甲野勝昭署長の安全・衛生講話、(有)ミツワ産資(丹呉健継代表取締役・新潟市西区)を安全優良表彰、小柳建設が安全衛生管理計画の説明、安全宣言とスローガン、第二部で建設業労働災害防止協会の羽賀正昭安全管理士が「建設業における労働災害防止〜ヒューマンエラー事故防止〜」のテーマで特別講演を行った。
開会のあいさつで小柳代表は、ことしは昨年を上回るペースで死亡労働災害が多発しており、これを受けて新潟労働局が死亡災害撲滅非常事態宣言を発令した事態を重く受けとめ、「労働者の命を守る取り組みをいっそう強化し、安全衛生管理の重要性を再認識する必要がある」述べた。
近年の異常な気温上昇による熱中症対の強化が法制化され、集中豪雨や台風といった異常気象への対応、さらには少子高齢化による担い手不足といった課題にも直面している。
これらの課題を克服するためには、ICTやAIなどの技術を積極的に導入し、誰もが安全で働きやすい職場環境を整備することが不可欠。「ここで得られる学びが、あすからの皆さまの仕事、より安全でなものにする第一歩となることを願っている」と願った。