新潟県燕市は、市民への情報伝達力強化を図ろうと24日、市公式LINEアカウントを通じた新たな情報配信サービスを開始すると発表した。これまでメールで提供していた地震情報や行方不明者情報がLINEでも受信可能になり、市民はより速く手軽に重要な情報を得られるようになる。
この新サービスは、既存の公式LINEアカウントの機能を拡充するもので、主に2つの情報を配信する。
ひとつは「防災つばめ〜ル」。これまでLINEでは配信されていなかった震度3以上の地震速報や震源・震度情報、大雨や暴風雪などの特別警報・警報といった気象情報が対象になる。災害の兆候や発生をいち早く市民に知らせ、早期の避難行動や備えにつなげるのがねらいだ。
もうひとつは、新潟県警と連携して配信する「おかえりつばめ〜ル」。認知症の高齢者などが行方不明になったときに、氏名(一部秘匿)、身体的特徴、服装といった情報を速やかに共有し、地域全体での早期発見に協力する体制を強化する。
市はこれまでも、市政情報や避難所の開設、一斉除雪といった緊急情報をLINEで発信してきた。今回の機能追加により、市民は防災から地域での見守りまで、幅広い情報をひとつのプラットホームで受け取れるようになる。
新サービスを受信するには、市公式LINEアカウントを「友だち登録」したうえで、個別の受信設定が必要となる。市は万一の事態に備えて登録、受信設定をと市民に利用を呼びかけている。
なお、避難所開設などのとくに緊急性が高い情報については、これまで通り受信設定にかかわらず全登録者に配信する。