10月2日から5日まで新潟県燕三条地域で開かれるオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」のキービジュアルが決まり、25日の記者会見で発表した。デザインを手がけたのは、昨年に続き長岡造形大学視覚デザイン学科4年の内山葉月さん(21)。工場の魅力発信を象徴する「フラッグ(旗)」をモチーフに、祭典のにぎわいを表現した。
実行委員会の分科会のひとつ「みせる分科会」と連携する学生団体プリプレスで、キービジュアルのコンペを行った。学生団体プリプレスは昨年からの取り組みで、長岡造形大と新潟デザイン専門学校の学生から公募して情報発信などを担当している。
ことしのメンバーは8人で、それぞれがキービジュアルを制作した。キービジュアルに選ばれた内山さんの作品は、下半分に連なる工場の屋根のシルエット、屋根の上に白い旗がなびく風景を青と白、シンプルな色とデザインで表現した。
内山さんは「五感でみせるものづくり、感情を揺さぶるというところを揺れるフラッグで表現した。フラッグは目に見えないものを可視化する。まつりの高揚感やにぎやかさも表したいと思った。工場それぞれが魅力を発信してより祭典が盛り上がるといいと思った。ここに工場があるという目印、地図の目的地という役割にもなり、駅などに並べて張るとまつりのにぎやかなようすを発信できる」と期待した。
秋元哲平実行委員長は、「ことしも学生の皆さんにデザインしていただいた。このキービジュアルが祭典当日は町にたくさん飾れ、彩ることを楽しみにしている」と期待した。